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6月にレインボーグッズが多い理由!アメリカのプライド・マンス(Pride Month)とは?

6月は、LGBTQ プライド・マンス(Pride Month)です。

プライド・パレード(ゲイ・パレード)が初めて行われ、プライド・マンスのきっかけとなったニューヨークでは、プライド・マンスは大きなイベントの1つです。

今日は、6月にレインボーグッズが多い理由!アメリカのプライド・マンスとは? についてご紹介します。

プライド・マンス(Pride Month)とは

プライド・マンス(Pride Month)
  • 1969年6月28日、ストーンウォールの反乱がおき、翌年1979年6月28日にニューヨーク市で初めてプライドパレードが行われたことを記念して、6月がプライド・マンス(Pride Month)と呼ばれるようになった
  • アメリカをはじめ、現在では世界中の多くの場所で、6月がプライド・マンスとなっている
  • LGBTQの人たちの社会的な貢献を讃え、LGBTQの人たちへの偏見や差別をなくすためのパレードやイベントなどが開催される


  • ストーンウォールの反乱(Stonewall Riots): ニューヨークのゲイバー、ストーンウォール・イン(Stonewall Inn)に踏み込み捜査をした警官に対して、LGBTQの人たちが立ち向かい暴動となった。セクシャルマイノリティとして迫害されていたLGBTQの人たちが立ち上がり、真っ向から警察に立ち向かった歴史的な事件。
  • LGBTQ: Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)、Questioning(クエスチョニング)またはQueer(クイア)=性的指向や性自認が定まっていない人たちのこと

ー 参照: コトバンク

プライド・マンスのシンボル

プライド・マンスのシンボル
  • レインボーの旗  
  • 初めはサンフランシスコのプライド・パレードで使用されたものが広がっていき、今はLGBTQのシンボルとなっている
  • レインボーは多様性を表し、レインボーの旗はプライドフラッグ、LGBTプライドフラッグなどと呼ばれている
  • 6色(赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫)のものが多いが、オリジナルは8色であり、よりカラフルなレインボーフラッグも登場している

 

ニューヨークのLGBTQの人たちは自分たちに誇りをもち、堂々としていることも多いです。

特にニューヨーク市では、玄関や窓にレインボーフラッグを掲げているお家もよく見受けられます。

プライド・マンスにすること

プライド・マンスに何をする?
  • 大きな都市を中心にプライド・パレードが行われる
  • 小売店ではレインボーカラーの洋服やグッズが売り出される 
  • 学校や図書館では様々な家族の形、多様性について学ぶ

大きな都市を中心にプライド・パレードが行われる

初のプライド・パレードが行われのが6月28日であることから、ニューヨーク市では毎年6月最後の週の日曜日に行われることが多いようです。

今年のニューヨーク・プライド・パレードは6月27日(日)、バーチャルでの開催となる予定。

私たちが住んでいるニューヨーク郊外の小さな町でも、6月にプライド・パレードがありました。

パレードの前日には、遊歩道にチョークが置かれ、自由にお絵描きができました。

パレードの当日、参加者はレインボーのアイテムを身につけて集まり(マスクは必須)、地元の子供たちのバンドの演奏会などもあったようです。

小売店ではレインボーカラーの洋服やグッズが売り出される

6月には、レインボーをテーマにした洋服や雑貨などが売り出されます。

とても可愛いレイボー柄のアイテム。

アメリカでは特別な意味があることも覚えておきたいです。

学校ではレインボーフラッグなどを作り、多様性について学ぶ

長男は学校の最終日にレインボーフラッグを作ってきました。

プライド・マンスに関連して、家族の形は1つではなく、多様であることなども学ぶようです。

プライド・マンスに思うこと

マイノリティの人は今でも差別を感じることや、生きづらさを感じることはもちろんたくさんあるのだと思いますが、ニューヨークにいると日本より多様性に寛容であると感じることが多くあります。

例えば、息子たちが通っているプレスクールでは、大体クラスメイトの保護者にセクシャルマイノリティ(たまたまですがいずれの場合も両親とも女性)のカップルが1、2組います。

病院での問診票の性別欄は、 [ Male ,  Female (Biologically=生物学的に)] と書かれている場合もあります。

ニューヨーク市では、2019年から出生証明書の性別は、[ Male, Female, x(Non-binary=ノンバイナリー)] の3つの中から選択できるようになっています。



 

また、つい先日、ニューヨーク州では、運転免許証の性別は [ Male, Female] に加えて [x (Non-binary=ノンバイナリー)] が、出生証明書では [Mother, Father] に加えて [Parent] が選択できるようになると発表がありました。



 

ニューヨークで生活をしている子供たちは、多様性を認め個人を尊重すること、みんなに公平であることを自然に学んでいるようです。

学校の最終日前日の出来事ですが・・・

息子が学校の先生とクラスメイト全員分に折り鶴を折りました。

息子はひたすら紫色の折り紙で折り鶴を折り続けました。

家には色とりどりの折り紙があるので、ほかの色は使わないの?と聞くと、『だってそうすると”Fair”じゃないから』というのが息子の回答でした。

なるほど・・・と考えさせられた一言。

どうしても私には、女の子はピンクや赤、男の子は青や緑、という固定観念がありますが、息子は色を変えてしまうことは不公平感を生むと感じたようです。

確かにその通り。

女の子でもピンクが嫌いな子はいるし、ほかの色をもらっている子がいたら羨ましくなったり、がっかりしてしまう子がいるかもしれません。

私と全く違う教育を受けている息子には、学ぶこと、刺激を受けることが多いです。

まとめ

今日は、6月にレインボーグッズが多い理由!アメリカのプライド・マンスとは? についてご紹介しました。

アメリカの子供たちにとって、人々の感じ方・生き方の多様性について学ぶきっかけにもなっているレインボーフラッグ。

親としても、伝えられるメッセージを伝えていきたいと思います。


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