アメリカで生活する

 

ノータリー・パブリック(公証人)とは?アメリカのノータリー・サービス

アメリカで生活をしていると、1月、2月は忙しいと感じることが多いです。

タックスリターン(確定申告)の準備を始めたり、子どもたちの来年度(9月入学)の学校やサマーキャンプの申し込みをしたり、バレンタインデーや100th Days of Schoolのプロジェクトの準備の手伝いをしたり・・・

我が家でも、次男が来年度から公立のエレメンタリースクールに入学するため、申し込み書類を準備して、提出しました。

アメリカで、契約書や学校に提出する書類を用意する際に必要になることがあるのが、ノータリー・パプリック(公証人)のサイン。

今日は、ノータリー・パブリック(公証人)とは?アメリカのノータリー・サービス についてご紹介します。

ノータリーとは

ノータリー・パブリック(Notary Public)とは

アメリカには印鑑、印鑑登録の制度がなく、サイン(署名)が本人を証明する手段となっています。

そのため、不動産の契約書、公立学校への申請書、遺言状などの書類(証明書)にサインをする場合は、ノータリー・パプリック(公証人)のサインが必要となります。

ノータリー・パブリックとは
  • 日本語では、公証人 
  • アメリカで契約書などの文書に対するサイン証明が必要な場合は、ノータリー・パブリック(公証人)の前でサイン(署名)をし、認証してもらう必要がある  
  • ノータリー・パブリック(公証人)は、州からライセンスを受けた人で、認証をするのが仕事

 ー 参照: JETRO – サイン証明:米国



ノータリー・サービス(Notary Services)とは

ノータリー・パブリックにサインをしてもらうサービスは、ノータリー・サービス(Notary Services)と呼ばれています。

身近な場所では、銀行や図書館でノータリー・サービスを提供しています。

ノータリー・サービスが受けられる場所

ノータリー・サービスが受けられる場所
  • 銀行 
  • 公立図書館 
  • UPS 
  • 法律事務所 など


  • 全ての銀行、図書館、UPSなどでノータリー・サービスが受けられるわけではない(ノータリー・パブリックがいないところもある)ので、事前に確認することをおすすめします
  • ノータリー・パブリックがサインできる証明書の種類は、場所により異なります

銀行

Chase Bank、City Bankなどの大手銀行の多くが、口座などを持っている顧客に対して、ノータリーサービスを無料で提供しています。

全ての支店にノータリー・パブリックがいるとは限らないので、あらかじめ電話などで確認してみましょう。

ノータリー・パブリックがいる支店でも、時間帯によっては不在だったり、別の業務のためサインをしてもらえないこともあるので、確実にサインをしてもらうためには、事前確認をした方が良いと思います。

Bank of Americaは、オンラインでノータリーサービスの予約が取れるようです。


公立図書館

多くの公立図書館で、ノータリーサービスを提供しています。

私の近所の図書館では、ノータリーサービスが無料なので、学校関係の書類(affidavit)にノータリーのサインが必要なときは、図書館を利用しています。

コロナ流行初期は、ノータリーサービスがオンラインになりましたが(書類はスキャンしてやりとり、テレビ電話をしながらサイン、原本が必要な場合は郵送)でしたが、現在は、通常通りの対面でのノータリーサービスが再開しています。

図書館でサービスを受ける場合も、電話やオンラインであらかじめ予約を取っておいた方がスムーズです。

UPS

UPSは、有料でノータリー・サービスを提供しています。

ただし、ノータリー・サービスを提供していない支店もあり、書類の種類によって価格も異なるようなので、事前確認に確認する方が良さそうです。




ノータリー・サービスを利用する際の注意点

注意点
  • 予約を取る 
  • サインをしてもらう書類、身分証(写真付きのID)を持参する 
  • 自分が署名する欄は空欄にしておく

予約を取る

その場所で、該当の書類(証明書)のノータリー・サービスが受けらるかの確認も含めて、事前に確認し、訪問日時の予約を取ることをおすすめします。

私の近所の図書館では、ウォークイン(予約なし)でもサービスを受けることができますが、コロナの影響もあり、事前予約が推奨されています。

ノータリー・サービス自体は、身分証を確認後、サインや押印してもらうというシンプルな作業なので、書類等に不備がなければ、5分〜10分で終了します。

サインをしてもらう書類、身分証を持参する

ノータリー・パブリックは、自分の目の前でサインをする人が、本当に本人なのかを確認する必要があります。

必ず、免許証などの身分証明書を持参するようにしましょう。

自分が署名する欄は空欄にしておく

通常、ノータリー・パブリックのサインが必要な書類には、自分が署名をする欄もあります。

ノータリー・パブリックに身分証を提示後、ノータリー・パブリックの前でその欄にサインし、日付を記入します。

ノータリー・パブリックがサインする欄だけでなく、自分が署名する場所も空欄にした状態で持っていくようにしましょう。

ノータリー・パブリックは、”Sworn to before me,” “Notary Public”と書かれている場所に、サインやエンボススタンプをしてくれます。

まとめ

今日は、ノータリー・パブリック(公証人)とは?アメリカのノータリー・サービス についてご紹介しました。

日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカでは家の売買時や学校への入学時に必要になることが多いので、覚えておきたい言葉です。

州により詳細は異なると思いますが、少しでも参考になれば幸いです。


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