今年の日本への一時帰国には、3日間のホテルでの隔離(こちらは幸いなことにニューヨーク州からの到着に関しては解除されましたが)、到着後14日間の自主隔離、高額なPCR検査(アメリカと日本の2回)、日本は非常事態宣言中・・・と様々な障壁があります。
そのため、かなりの間悩み、最後まですったもんだしましたが、ついに!我が家も夏の間、日本へ一時帰国することにしました。
コロナの影響でアプリを事前にインストールしたり、誓約書を書いたり、ストレスがたまるほど事前準備も多いですが、我が家では、長男のUSパスポートが直前まで届かないという問題にも悩まされました。
もっと早めに申請していればこんなことにならなかったのですが・・・
今日は、コールセンターにつながるまで3時間!それでもやってよかったアメリカパスポートのExpedite(急ぎ)申請 についてご紹介します。
アメリカパスポートのExpedite(急ぎ)申請
我が家がパスポートを申請したのは5月末、手元にパスポートが届いたのは7月上旬でした。
申請時に旅程を書いていましたが、郵便局員の人もその時はそこまで時間がかかると思っていなかったようで、多分だけど大丈夫だと思うよとのことだったので、申請時にはExpediteの依頼をしませんでした。
しかし、それが大きな過ちでした・・・
近々パスポートを使う予定がある方は、少し高くはなりますが、申請時にExpedite+1-2 Day Deliveryの依頼をすることをおすすめします。
パスポートのExpedite(急ぎの手続き)方法
USパスポートを急ぎで処理をしてもらうためには大きく3つの方法があります。
英語では、通常より早く処理してもらうことを “Expedite” と言います。
パンデミック以前は、パスポートオフィスに出向き、海外への旅行が迫っていることを証明する航空券などを提示すれば、Overnight(わずか1日)でパスポートを発行してもらえることもあったようですが、現在はかなり制限が増えています。
1. 通常のExpedite
- 料金: 60ドル
- 手元に届くまでの期間: 12週間以内(手続きに最長6週間、郵送に最長6週間)
2. 通常のExpedite + 1-2 Day Delivery(速達料金)
- 料金: 60ドル + 1-2 Day Delivery(17.56ドル)
- 手元に届くまでの期間: 6週間と数日(手続きに最長6週間、郵送に1-2日)
3. 72時間以内の緊急発行
- 近郊のパスポートオフィスでの予約が取れた場合、72時間以内に発行可能(現在は予約必須、予約はほぼ取れない状況)
- 72時間申請が可能な条件:
- 72時間以内に海外旅行が控えている
- 親族(二親等まで)が死亡した、もしくは危篤に近い状態であり、72時間以内に国外に出発する必要がある(Life-or- Death Emergencies)
コールセンター経由でExpediteした我が家のケース
パスポート申請から手元に届くまで、約7週間
- ステータスが表示される(”In Process”)になるまで約6週間
- コールセンターに電話がつながるまで3時間
- コールセンターで”Expedite”の処理をしてもらってからパスポートが届くまで2日間
我が家は呑気に構えていたので、郵便局での申請時にはExpediteの依頼をしませんでした。
そのため、ステータス確認が取れるまで、ほぼ6週間はただ待つことできませんでした。
この期間に、コールセンターに2時間近く電話してようやくつながるも、ステータスが出ていない限り、何もできないと言われてしまいました。
心配になり、申請した郵便局にも出向きましたが、コールセンターと同じ回答でした。
6週間まであと3日というときに、ようやくステータスが”In Process”に変更。
日本帰国が72時間前に迫る時に、コールセンターに再度電話をしました。
July 4thの休み明けということもあり、コールセンターはいつにも増してパンク状態だったようで、コールセンターが開くEST8時から電話して、繋がったのは3時間後の11時でした。
10時頃、もう一つの携帯でもかけてみましたが、発信エラーもしくはビジー音の後に切れてしまい、保留音の音楽のところにすら繋がりませんでした。
コールセンターの方はとても良い方だったのですが、72時間以内の発行依頼をするための最寄りのパスポートオフィス(ニューヨーク、コネチカット)での予約は全ていっぱいで取ることはできないとのことでした。
72時間以内にフライトが控えていること、昨年祖父が亡くなってしまったが帰国できずどうしても早く帰りたいことなどを説明したところ、Expediteの処理 + 1-2 Day Deliveryでの郵送処理をしてくれました。
電話口では、Expiditeしても最長4週間かかると言われ、2日後に届くという保証ができないと言われていましたが、そこからわずか2日後にパスポートが手元に届きました。
出発予定日前日にパスポートを届けてくれたのです!
しかし・・・
最長6週間と言われた私たちは、気が弱くなっていて、せっかく予約していた翌日のJALのフライトをキャンセルしてしまいました・・・
せめて別日に延期しておけばよかったのですが、航空券を手放してしまったので、今度は高額な航空券と直航便の数の少なさに悩まされるという事態になってしまいました。
もし、72時間以内にフライトがあるという状態でExpediteを依頼する方は、ギリギリ間に合う可能性もあることを考慮して、PCRの予約などを取られた方が良いかと思います。
まとめ
今日は、コールセンターにつながるまで3時間!それでもやってよかったアメリカパスポートのExpedite(急ぎ)申請 についてご紹介しました。
現在、アメリカのパスポートは従来通りのスピードでは、処理・発行されないということをご注意ください。
結果として、やればできるじゃん、アメリカ・・・という結果ではありますが、コールセンターにつながるまでのかなりの時間と忍耐を要するので、米国国務省のホームページに書いてある通り “Planning to Travel? Apply Early!” に尽きます。
アメリカパスポートをお持ちの方は、有効期限を早めにチェックし、申請を早めに行うことをおすすめします。