ワクチン接種が可能になったとはいえ、一般人全員が受けられるのはまだまだ先になりそうなニューヨーク。
日本と同様に年末年始に感染者数が爆発的に増え始め、ニューヨーク州も1日の感染者数が12,000人を超える日がありました。
ニューヨークでは、2月20日現在でも、1日に新たに6,000人以上の人が新型コロナウイルスに感染しています。
- 参考サイト: NYSDOH COVID-19 Tracker
毎日ワクチンのニュースが飛び交っていますが(ワクチンが足りない、まだまだ時間がかかるといった内容)、今もなお感染収束・終息への道のりは遠いのが現実です。
新たな対策の一つとして、ニューヨーク市では、ダブルマスク(医療業務用を着用し、その上に衣料生地のマスクを着用)という2枚重ねのマスクを推奨し始めました。アメリカでは、一時マスク着用を軽視していた感じもありましたが、今では必要不可欠のアイテムとなっています。
ニューヨークのロングアイランドの郊外に住んでいる私たちですが、年明け頃から、地元でもPCR検査が受けられるようになりました。
先日、少しだけ風邪気味だったので、念のため、その場所でPCR検査を受けてきました。
今日は、ニューヨークの医療施設以外の場所で受けたPCR検査の様子についてご紹介します。
町の財団が住民のためにPCR検査を実施
ニューヨークでは2020年7月以降、ニューヨーク州の居住者はPCR検査が無料で受けられるようになっています。
最近では、より身近な場所で、誰でも手軽にPCR検査が受けられる体制が整ってきています。
私の住んでいる町のコミュニティニュースレターに「無料でPCR検査が受けられます」という知らせがありました。
チャリティーや寄付などを積極的に行っている財団が、町の住民に限り無料で検査を提供するというものでした。
もちろん今までもPCR検査を受けることはできましたが、基本的に医療施設なので、場所も少し遠く、検査場自体が混雑していたり、感染源になるかもしれないという心配もありました。
昨年の春ごろには、私の住んでいる家から半径500メートル以内に100以上の感染者がいました。
そのため、みんなどこかで「ひょっとして自分もかかっているのでは?」という不安を抱えていたようで、知人たちもこれを機にPCR検査を受けた人が多くいました。
PCR検査が行われたのは、歩いてわずか5〜10分程度の場所。
事前予約制だったので非常にスムーズに検査を受けられました。
ストレスフリーな申込み
昨年、ドライブスルーで検査が受けられるというニュースを見たことがありましたが、検査場の前は大渋滞となり非常に時間がかかるということでした。
今回のPCR検査はソーシャルディスタンスをとり、検査場自体が感染源になることを防ぐため、事前予約制になっていました。
まずは、インターネット上で利用できる日にち、時間帯(30分おきの枠)を選びます。
時間を予約すると、あとは住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報と数項目のアンケートを入力。
アンケートは、過去にコロナウイルス に感染したか、またよく似た症状が現れたか、感染者に濃厚接触したか、州外へ旅行へ行ったかなど最近の行動をチェックする質問でした。
入力/送信終了後は、確認メールが届き選択した時間に検査場に行くだけです。
わずか10分ほどで申し込みは完了しました。
わずか5分程度のPCR検査
検査は建物に入るとすぐにある大きなホールで行われていました。
見渡すと予約確認のためのテーブルが入り口にあり、あと検査を受けれらるテーブルが3、4つほど。
検査を受けに来ている人も2、3人でホール全体に10人もいない状態でした。
時間枠を設け、検査を受ける人数を厳しく制限しすることで、必要最小限の医療従事者で検査を行っているようでした。
予約確認後は、空いているテーブルで検査を受けます。
唾液ではなく、鼻腔ぬぐい液を使用した抗原検査でした。
マスクは着用のまま鼻の穴だけを出し、綿棒のような細長い棒を両穴に突っ込み、5〜10秒ほど回転して終了。
5分もかからないほどの簡単な検査でした。
鼻腔に棒を入れるのは痛いと聞いていて少しドキドキしていたのですが、あまり痛みもなくあっという間の検査で、少し拍子抜けな感じがしました。
検査結果
病院で検査を受けたわけでなく、いわゆる出張検査場だったので結果には1〜2日かかるということでした。
結果はメールで報告。文章でお知らせではなく、検査を行った病院が扱う自動チャットシステムへアクセスできるリンクが送られてきました。
クリックすると予め入力した生年月日で、本人確認が行われ結果が報告されます。
結果確認後数日でこのチャットは消滅します。
結果は無事「陰性」でした。
まとめ
「もしかしたら感染している可能性もあるかもしれない」という一抹の不安があったので、今回の検査結果を受けて、非常に安心しました。
少なくとも今は、自分が家族に感染させてしまう脅威でないと分かっただけでも、大袈裟かもしれませんが家族を守る責任を果たし、また感染収束への協力ができたと感じました。
ポジティブ・ネガティブなニュースは飛び交いますが、自分と家族、住んでいるコミュニティのためにも、自分ができる感染予防対策を徹底していきたいと思います。