日本では、学校などで集団診断をしたり予防接種をすることがあると思いますが、アメリカの学校では健康診断がありません。
その代わり、毎年保護者が子供を小児科に連れて行き、健診を受ける必要があります。
プレスクール、ナーサリーや学校に入園・入学する場合は、指定された時期までに書類の提出が必要となるので準備をお忘れなく!
今日は、出産・入園・入学前に知っておきたい!アメリカでの子供の健診事情 についてご紹介します。
子供の健診スケジュール
AAP(American Academy of Pediatrics)では以下のような時期に健診を受けることが推奨されています。
ニューヨーク在住の2人の息子は、実際に以下のようなスケジュールで健診を受けています。
ちなみに、健診は英語で、Check-up(チェックアップ)と言います。
1週間健診 |
1ヶ月健診 |
2ヶ月健診 |
4ヶ月健診 |
6ヶ月健診 |
9ヶ月健診 |
12ヶ月(1歳)健診 |
15ヶ月健診 |
18ヶ月(1歳半)健診 |
2歳健診(24ヶ月) |
2歳半健診(30ヶ月) |
3歳健診 |
4歳健診 |
・
・ ・ |
21歳まで毎年1回の健診 |
子供の予防接種スケジュール
日本では乳幼児の予防接種のスケジュールを組むのが大変とか、任意の接種となるものは費用負担があると聞いています。
アメリカでは、基本的に接種すべきワクチンが州ごとに定められていて、疾患等がある場合を除き、予防接種が必須となっています。
1年に1回の健診と必須の予防接種は保険でカバーされます。
- ニューヨーク州の子供が受ける必要がある予防接種の種類と接種時期: New York State Recommended Childhood and Adolescent Immunization Schedule
アメリカ出産時に必要な赤ちゃんの健診
出産前に小児科選び
子供が生まれる前、妊婦が通うのは産婦人科(OB/GYN=Obstetrician / Gynecologist)ですが、出産が近くなると小児科(Pediatrics)探しをする必要があります。
- 産院から退院する際に小児科医の健診が必須であるため
- 赤ちゃんは産後すぐに小児科で1週間健診(通常、産後3日から5日以内)を受ける必要があるため
1に関しては、指定の小児科医にきてもらうか、産院にいる小児科医に診てもらうかを自分で選択することができます。
私は長男の時には最寄りの小児科医に依頼、次男の時は産院の小児科医にお願いをしました。
次男の時は、別の小児科に変更したところ、退院時の出張健診はしていないと言われたので産院にお願いをしましたが、結果としてこちらの方が手続きが簡単でした。
2に関しては、産院退院後、すぐに自分で小児科に連絡し、1週間健診の予約を取ります。
1週間健診と言っていますが、通常は産後3日から5日以内に受けるように勧められることが多いようです。
小児科選びのポイント
両親ともにアメリカ生まれ・育ちではない場合は、小児科選びも難しいものです。
私が小児科を選んだポイントは以下の通りです。
- 自宅から近い、アクセスが良いこと
- 子供の加入する保険が適用されること
- 口コミ・評判が良いこと(予約の取りやすさ、先生の評判など)
時間があれば、妊婦の時に、実際に小児科に足を運んでみるのも良いと思います。
現在は、コロナの影響で気軽に訪問はできないかもしれませんが、訪問のアポをとることで、電話応答時の対応の良し悪し、混み具合なども知ることができます。
もちろん、何らかの理由で後からかかりつけの小児科を変えることも可能です。
その場合は、それまでの健診データなどを新しい小児科に送ってもらうように依頼しましょう。
アメリカで入園・就学時前に必要な健診と書類
アメリカでは家庭により加入している医療保険が異なることもあり、学校での集団の健康診断はありません。
そのため、毎年、保護者が子供を健診のために小児科に連れて行く必要があります。
通常、就学前のデイケア、プレスクールを含め、公立でも私立でも学校や子供を預ける施設に子供を預ける・通わせる場合、直近1年に行った健診・身体検査の結果と最新の予防接種履歴の提出が必要となります。
小児科によっては、数十ドルの書類準備費用(Documentation Fee)が請求されますが、無料で用意してもらえる場合もあります。
地域や学区により所定のフォームや必要書類は異なると思いますが、息子が通う学区の場合は、以下のような書類の提出が求めらています。
- 直近1年以内の健診結果(Physical Examination Form)
- 直近1年以内の予防接種履歴(Immunization Record)
- アレルギーや服用薬がある場合: 学校での薬投与に関する許可証(Authorization for Administration of Medication in School)
通常、施設や学校の所定のフォームがあるので、それを持参して健診時に提出し、健診後、もしくは後日、記入済みの書類を受け取り、学校に提出します。
同時に、予防接種の履歴も依頼することをお忘れなく。
また、アレルギーや日常的な服用薬がある場合は、学校の看護師が子供に薬を投与することを許可するための書類が必要となります。
息子の学校では、”Authorization for Administration of Medication in School”と呼ばれており、こちらも毎年最新版を提出する必要があります。
季節性のアレルギー(花粉症)の息子は春の季節、かなり目が真っ赤になってしまいますが、この許可証がないと学校のナースは目薬をさしてくれません(私は、目薬の点眼のためだけに学校に呼び出されました・・・)。
まとめ
今日は、出産・入園・入学前に知っておきたい!アメリカでの子供の健診事情 についてご紹介しました。
お住いの地域によって異なる部分はあると思いますが、少しでもこれから出産や入園・入学を控えている方の参考になれば幸いです。