アメリカのニューヨークで子育てをはじめて早5年が過ぎました。
子育てをはじめた当時は、友達もいないし、児童館もないなんて…と不安ばかりが募っていました。
たしかに、アメリカには児童館はありません。そして多くの施設が有料(しかも高い!)です。
しかし、アメリカにも、 図書館のように、無料で利用できて、子供が楽しめる場所もあります。
今日は、ニューヨークで子供と無料で遊べる場所をご紹介します。
私が住んでいるのはニューヨークの郊外、ロングアイランドのことなので、全ての地域に当てはまる訳ではないと思いますが、少しでもアメリカで育児をしている方の参考になれば幸いです。
目次
ニューヨークで子供と楽しめる無料の施設とプログラム
図書館
地域差はあると思いますが、図書館にはチルドレンサービス(Children Services)、チルドレンライブラリ(Children Library)、チルドレンズルーム(Children’s Room)というような名称で、子ども向けのサービスを無料で提供しています。
一例として、私の住んでいる町の図書館の妊婦・乳幼児向けのプログラムをご紹介します。
- 妊婦向けの講座:週に1回、5週間くらいのプログラムで妊婦に必要な情報を提供してくれる講座。妊娠中にママ友を見つけるチャンスです。
- タミータイム(Tummy Time):12ヶ月までの赤ちゃん対象。赤ちゃんをうつ伏せで遊ばせながら、お話を聞いたりする会。
- ストーリータイム(Story Time):対象年齢別に週に何セッションか設けられていて、毎週テーマに沿った絵本を読んでくれます。歌を歌ったり、パペット(ぬいぐるみ)を使ったり、フェルトボードを使ったり、電子ボードを使ったり、子供達が飽きないように色々な工夫をしてくれています。最後にはダンスタイムもあります。
- クラフト(Craft):クラフト資材も無償提供。毎月テーマに沿ったクラフトの時間がありました。
- 事前登録制キッズプログラム:週に1回、5週間くらいのプログラムで、始めの30分くらいはフリータイムで自由に遊び、その後は毎週異なるテーマの専門家よる子供向けのセッションがありました。(例えば、歯科医の先生は、ぬいぐるみを使って歯の磨き方を教えてくれたり、スポーツの先生は、ボール遊びなど身体を動かす時間を作ってくれました。)
上記は、全て無料でした。ライブラリアン(Librarian、図書館司書)の方もチルドレンズルーム専任の方なので、子供への接し方もすばらしく、絵本の知識も豊富です。

タミータイムの様子。ハイハイ前の乳児対象でした。

クラフトの時間。ノリは全員に貸し出されます。色や形、数が学べるように工夫されています。
現在は、コロナの影響で残念ながら、一部のサービスは停止していますが、ストーリータイムはZoom(オンライン)で提供、YouTubeチャネルも開設してくれています。
他にも、子供が本が読みやすいような環境が工夫されていたり、iPadの貸し出しがあったり、パズルや知育玩具などで遊ぶことができるコーナーがあったりする場合が多いので、まずは最寄りの図書館のホームページを検索したり、情報収集をすることをおすすめします。
図書館のミュージアムパス(Museum Pass)プログラム
図書館にはミュージアムパス(Museum Pass)というプログラムがあり、事前に予約をすると対象のミュージアムを無料で利用できます。
例えば私の町の図書館では下記のミュージアムが対象になっています。
現代アート美術館のMoMA、子供たちがたくさん遊べるチルドレンズミュージアム、戦闘機やスペースシャトルの展示もあるイントレピッド海上航空宇宙博物館、クレイドル航空博物館も無料で利用できるので非常にお得です。
ミュージアムパスには、Print-on-Demand(自分で印刷したチケットを持参)するタイプと、Grab-and-Go at the Library(図書館でパスを借りて、使用後は返却する)タイプがあります。
-
- Cold Spring Harbor Fish Hatchery & Aquarium
- Cold Spring Harbor Whaling Museum
- Cradle of Aviation Museum
- Empire Pass
- Garvies Point Museum & Preserve
- Holocaust Memorial and Tolerance Center
- Intrepid Sea, Air & Space Museum
- Jewish Museum of Art
- Long Island Children’s Museum
- Museum of Modern Art
- Nassau County Firefighters Museum
- Nassau County Museum of Art
- Old Bethpage Village Restoration
- Old Westbury Gardens
- Sands Point Preserve Conservancy
- Vanderbilt Mansion, Museum & Planetarium
- Walt Whitman Birthplace
私たちもコロナの前には、チルドレンズミュージアムや、イントレピッド海上航空宇宙博物館、クレイドル航空博物館、ニューヨーク交通博物館(現在は提供がないようですが)などに行く際に活用していました。

イントレピッド海上航空宇宙博物館にあるスペースシャトル、エンタープライズ(Enterprise)。
ミュージアムなどの無料入場(Free Admission)プログラム
多くのニューヨークの博物館、植物園、動物園などは、特定の曜日や時間帯に入場料が無料(もしくは、Pay What You Wish)となります。
例えば、クィーンズにある、ニューヨーク科学館(New York Hall of Science)は、毎週金曜の2時から5時、土曜の10時から11時の間は入場料が無料です。通常の入場料は、大人16ドル、子供(2歳以上)も13ドルです。食事をするスペースもあり、子供と一日中楽しめるおすすめの場所です。

ニューヨーク科学館。子供達が五感を使って遊べる場所が沢山あります。
他にも、MoMA(現代アート美術館)は毎週金曜の4時から8時が入場料無料、ブロンクス動物園(Bronx Zoo)も毎週水曜はPay What Wish(自分が支払いたい金額を支払う日)となっています。
通常これらの場所は10ドル以上の入場料になりますので、ぜひ入場料無料期間をうまく活用して見てください。
詳細がまとまっているサイトがあったので、ご参考ください⇨ Free Museum Days or Pay What You Wish
教会のプログラム、MOPS(Mother of Preschoolers)
多くの教会で、MOPS(モプス、未就学児の母)向けのプログラムを無料で提供しています。
私が数回参加したものは、参加時に15ドル程度の会費を支払いましたが、その後の参加費は無料でした。プログラムの始めは親のみがテーマについて話し合う(その間子供たちは遊ぶエリアで預かってもらえる)時間があり、その後は親も一緒に遊びながら交流をするようなプログラムでした。
アメリカの季節のイベントを楽しみたい方、現地のママさん達と積極的に交流したい方にはおすすめです。
また、イースター(Easter)の時期=4月上旬には、エッグハント(Egg Hunt)のイベントを無料で開催する教会も多いので注目して見てください。そのようなイベントは通常、教会やMOPSに所属していなくても参加可能です。
ショッピングモール内の遊び場
通常、ショッピングモール内にも無償で遊べるエリアがあります。モールにより広さや充実具合は異なると思いますが、ショッピングの前後に子供と遊べる時間を作ることができます。
私がよく利用するのは、ヒックスビル(Hicksville)にあるBroadway Commons(ブロードウェイコモンズ)とガーデンシティ(Garden City)にあるRoosevelt Field(ルーズベルトフィールド)のモールです。
ホームデポ(The Home Depot)のワークショップ
大型ホームセンター、ホームデポ(Home Depot)で毎月第一土曜に開催される、子供向けのワークショップイベント。
無料でエプロン、ピンバッチ、工作キットをもらえる夢のようなイベントです。前日までにオンラインで事前登録は必要ですが、当時は手ぶらで参加するだけ。ハンマーやペイントなどの必要な道具も無料で使用できます。
月ごとにテーマが異なり、貯金箱を作ったり、車を作ったり。ホームデポの一角が作業コーナーとして解放されていますが、時間がない場合は、工作キットだけを持ち帰って、家で作業をすることもできます。

この日は、小さな風車の形のフラワーポットを作る会でした。プラスチックの鉢植えとガーデンビーンズの種もついてきましたが、全て無料です。

色を塗るブラシ、ペイントも無料で使えます。工作好きにはたまらないワークショップです。
残念ながら、現在は、コロナの影響で実施していないようです。
まとめ
今日は、ニューヨークで子供と無料で遊べる場所をご紹介しました。
アメリカでは有料施設・サービスが多いので、無料で利用できる地域の図書館は子育ての強い味方です。
ミュージアムも図書館のミュージアムパス制度や入場料が無料になる期間をうまく活用すれば、お得に楽しむことができます。
残念ながら現在は、コロナの影響で利用できなくなっている施設やプログラムが多いですが、コロナが落ちついたら、このようなプログラムを利用して、また屋内施設でも思いっきり楽しみたいと思います。
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