楽しいホリデーシーズン間近ですが、今年のニューヨークは、風邪がかなり流行っています。
コロナが流行りパンデミック(Pandemic)と言われていましたが、今年の冬は、Covid-19(新型コロナウィルス)、Flu(インフルエンザ)、RSV(RSウィルス)の3種類が流行していて、トライデミック(Tridemic)と言われています。
特に子どもの間では風邪がかなり流行っていて、薬局やアマゾンでも子ども用の風邪薬が入手困難な状況です。
今日は、薬局から子ども用の熱冷ましの薬が消えた!?ニューヨークの冬を襲うトライデミック についてご紹介します。
風邪が流行っているニューヨーク
Tridemicのニューヨーク
- Tridemicとは: トライデミック(トリデミック、トリプルデミックとも言われている)。Covid-19(新型コロナウィルス)、Flu(インフルエンザ)、RSV(RSウィルス)の3種類が流行している状況のこと。
今年のニューヨークは、とにかく風邪が流行っています。
特に、12月に入ってから5歳〜17歳の子どもたちのインフルエンザの感染者が非常に増えていて、ニューヨーク州だけでも5万件以上の陽性が確認されているようです。
息子の学校でも、半数近くが欠席のクラスがあったり、マスクをしている子どもも増えています。
マスクをしている人をほぼ見かけなくなったニューヨークでしたが、今、再び、”Mask-up”と言われています。
そして、先週くらいから、私の家の近所のほぼ全ての薬局から子ども用の熱冷ましの薬(Children Tylenor、Children Motrin、また同等成分を含むジェネリックの熱冷ましの薬)が消えています。
Walgreensのオンラインストアなどでも「Out of Stock」という表示が目立つようですが、「Shipping」(配送)を選択すると、配送費はかかりますが、無事に届けてもらえることもあるようです。
インフルエンザにかかった息子
息子も先週、インフルエンザにかかり、ほぼ一週間、寝込んでいました。
熱が出る前、震えるほどの悪寒があり、とにかくひたすら寒がっていました。
そして数時間後から40度近い高熱と嘔吐。
熱冷ましを飲ませていましたが、ぐったりしていて、熱があまり下がらず、嘔吐も少しあり、食欲が全くありませんでした。
小児科に行くと、綿棒で鼻の穴をクリクリして、コロナとインフルエンザを同時にチェックできる検査をしてもらい、インフルエンザのA型と診断されました。
息子はインフルエンザだったので、タミフルを処方してもらいましたが、タミフルも現在はかなり品薄状態のようで、お医者さんには「薬局にはすぐに連絡をするけれど、もしかしたら手に入らないかもしれない。」と言われました。(幸い、息子はタミフルをもらうことができました。)
お医者さんには、タミフルを飲んだ後、吐き気や下痢などの副作用があったら服用をやめるようにと言われていましたが、特にそのような症状はなく、ほぼ1日熱が下がりましたが、またその翌日に熱が少し出て、今度は鼻水と咳が出始めました。
二日間くらい咳が気になりましたが、それからは咳も落ち着き、発熱から約一週間後、ようやく食欲も戻り、体調も回復しました。
今は、市販の熱冷ましもタミフルも手に入りにくい状況のようです。
基本的なことですが、手洗いうがいと、人混みではマスクをして、風邪の予防をしたいと思います。
アメリカで子どもが風邪を引いた時に役立つもの
あくまでも私がアメリカで生活をしてきた経験に基づくものですが、子どもたちの具合が悪かった時に役立ったものをご紹介します。
解熱鎮痛剤
風邪といっても色々な症状がありますが、アメリカで子どもが熱が出た時に飲ませる薬で有名なものは、TylenolとMotrinです。
風邪で病院に行った時も、特別なウィルスの風邪でない場合は薬を処方されず、TylenolかMotrinを飲ませてあげてね、と言われることがよくあります。
- Chldren’s Tylenor(タイレノール) – アセトアミノフェンの解熱鎮痛薬
- Children’s Motrin(モートリン) – イブプロフェンの解熱鎮痛薬
*2歳〜11歳用。2歳以下は、Infants’ Tylenol、Infants’ Motrin(赤ちゃん用)あり。
我が家でつかっているのは、ぶどう味やベリー味などの液体の飲むお薬です。
小さい頃から飲み慣れていることもありますが、どの味でもとても甘いようで、嫌がらずに飲んでくれます。
この二つのお薬、特にMotrinはとってもよく効きます。
それだけ強いお薬ということだと思いますが、高熱が出ていても一旦熱が平熱近くなったり、うなされずにぐっすり眠ることができます。
ただし、どちらの薬も長い間連続して服用しないようにと注意書きがあるので、すぐに熱が下がらない場合は、病院に行くのが一番良いと思います。
熱さまシート
アメリカでも熱さまシートが手に入ります。
熱さまシート的なものは、Fever Reducing Soft Gel Sheet、Cooling Gel Patchなどと呼ばれていて、日系のスーパーだけでなく、アメリカの薬局、Amazonでも手に入ります。
小林製薬のものは「BeKoooL」、佐藤製薬のものは「Stona Cooling Gel Pads」という名称です。
子どもたちが小さい時はすぐに自分で剥がしてしまうことが多かったですが、最近は気持ちがいいのか、熱があるときはちゃんと貼って寝てくれるようになりました。
ペディアライト(Pedialyte)
今回、インフルエンザだった時は、10分置きくらいにこまめに水分補給をするようにとお医者さんに言われました。
熱が出ている時は、嘔吐や下痢をしないように、少量ずつ水分を摂ることが大切なようです。
ペディアライト(Pedialyte)は、乳幼児用の電解質補給飲料です。
アメリカの製薬会社のアボット·ラボラトリーズが製造・販売しているもので、スーパーの薬売り場や薬局で売られています。
ポカリスウェットをもう少し薄めたような味ですが、色々なフレーバーがあります。
我が家の子どもたちはあまり甘い飲み物を飲まないので、ごくごくは飲んでくれませんが、夫は風邪の時にこれを飲むと少し元気になるようです。
鼻水・咳の風邪薬
鼻水が喉が痛いときにも市販の子ども用の薬をいくつか試しましたが・・・はちみつ系の味のものは、どれもまずいと言って、子どもたちは飲んでくれませんでした。。
私が咳がひどかった時に効いたのは、VicksのNyQuilですが、こちらも味が独特です。
大人なので我慢して飲むことができますが、子ども用のものでも子どもたちに飲ませるのは難しかったです。
そのため、子どもたちが鼻水や咳の症状がある時には、塗り薬のVicksのVapoRub(ヴイックスヴェポラッブ)を使うことが多いです。
直接、鼻水・鼻づまりに効果はありませんが、スーッとする香りがするので、若干鼻の通りがましに感じるようです。
まとめ
今日は、薬局から子ども用の熱冷ましの薬が消えた!?ニューヨークの冬を襲うトライデミック についてご紹介しました。
マスクをしている人が久しぶりに増えているニューヨーク。
ホリデーシーズンを楽しめるように、風邪の予防をしっかりとしていきたいと思います。