アメリカで子育て

幼稚園生で初テスト!アメリカのMAP Growthテストの結果と見方

アメリカ、ニューヨークの公立のキンダーガーデン(Kindergarten)に通っている5歳の長男。

先日、学校で初めて受けたMAP Growthのテスト結果が返ってきました。

MAP Growthテストでは、点数、順位のようなものがつけられていて、現在の息子の学力レベルや学区、全米の平均的学力レベルが把握できるようになっていました。私にとっては、まだ5歳の子供がそのようなテストを受けてきたということが衝撃的でした。

アメリカは高校レベル(K-12)レベルまで受験がないので、受験戦争もなく、勉強を沢山させるイメージが全くなかったのですが、キンダーガーデンに通い始めた途端、息子はほぼ毎日宿題をこなしています。色ぬりやアルファベットの筆記や、数字を数えるような簡単なものばかりとはいえ、私の記憶では、自分は幼稚園自体に宿題なんてやった記憶はありません。他にも、リモート授業の際に先生が読み聞かせてくれた絵本の長さや、息子が覚えてきた単語(例えば、fractal=フラクタル)にも驚いてばかりです(ご参考:キンダーガーデンで葉っぱ博士に?!アメリカ教育の良いところ)。

アメリカで子連れの人が家を選ぶときには、School District(学区)のレベルを確認するように勧められる理由がやっと分かってきた気がします。ニューヨークのロングアイランドの片田舎ですが、私たちが住んでいる学区は割と評判が良いエリアです。今回のMAPスコアでも、全米レベルよりも学区レベルのスコアはかなり高めでした。もちろん、たった2〜4教科のテストなので、子供の能力や、学校や学区のレベルの全てが分かるわけではありませんが、その一端が可視化されているのは事実です。

前置きが長くなりましたが、今日はMAP Growth テストについてご紹介します。

MAPとは

MAPMeasure of Academic Progress、すなわち、学業レベルの向上を確認する方法MAP Growthとも呼ばれ、定期的にテストを実施することで学力の伸びを確認することができます。

MAPテストを提供しているのは、NWEA(Northwest Evaluation Association)。NWEAは40年に渡り、アメリカのプリスクールから12年生(高校生)を対象としたテストを提供していて、9500以上の学校と145カ国の機関で採用されています。

学校が実施するので、受験料は無料です。通常、MAPテストを実施する前には学校から連絡が入ります。

MAPテストの目的

教師・親などが生徒・子供たちが現在の学力レベルや傾向を把握することで、その後の学力向上に役立てることが目的です。

MAPテストの形式

コンピューター適応型テストです。コンピューター適応型テストでは、テスト回答者の回答パターンに応じて、困難度の異なる問題が出題されていきます。そのため、MAPでは、全員が同じ内容のテストを受けているわけではありません。

MAPテストの実施時期

日本では、中間テスト、期末テストを実施する学校が多いかと思いますが、MAP Growthでは伸び=Growthを見るのが目的になっていることもあり、秋と春の2回、MAPテストを実施するところが多いようです。学校によっては、夏にも実施する場合もあるようです(アメリカの学校は9月=秋に始まり、6月=夏前に終わります)。

長男のエレメンタリースクールでは、秋と春の2回、実施されています。

MAPテストの科目

  • Math(算数・数学)
  • Reading(英語の読解)
  • Language Usage(英語の文法)
  • Science(科学)

Kindergartenでは、MathとReadingのみでした。Language UsageとScienceは2年生(K2)からが対象。

MAPテストの良いところ

  • コンピューター適応型テストである:受験する生徒のレベルに合わせた問題が出題されるコンピューター適応型テストなので、実際の学年以下、もしくは学年以上の学力レベルがあるのかも確認できます。
  • 専門の第三機関が実施している:クラスレベルではなく、学区内(School District)と全米の平均値と比較して、自分の子供の学力がどれくらいなのかを客観的に把握することができます。
  • 継続的に学力の伸びを確認できる:過去のMAPテストの結果も表示されているので、期初・期末だけでなく、年単位でもどれくらい学力が伸びたのかも確認できます。

MAPテストから分かること

細かいこと見方は下記の説明の通りですが、とりあえず、グラフの青が自分の子供のスコア、オレンジが同じ学区の生徒の平均スコア、黄色が全米の平均スコアと覚えておけば、大方の理解ができると思います。

自分の子供の現在の学力レベル、過去と比較した学力の伸び具合、また今後どれくらい伸びていきそうかという予想値を把握できます。

MAPテストの見方

MAP Growthテストの結果の見本と見方。

 

[1]青いグラフ=受験した生徒のスコア・・・RIT=Rasch UnIT。MAP Growthのテストで使用されているスコアの単位。

[2]オレンジ色のグラフ=同学年の学区(School District)の平均スコア・・・生徒が学区の中でどれくらいのレベルにあるのか、学区のレベルが全米平均より高いか低いかを確認できます

[3]黄色のグラフ=同学年の全米の平均スコア・・・MAPテストを実施した学校全体の平均値。

[4]白色に青の水玉のグラフ=受験した生徒の次回のMAPテストでの予測スコア

[5]科目ごとに設定された目標項目に対する達成度

  • Low:パーセンタイル順位で20位以下。
  • LoAvg:パーセンタイル順位で21〜40位。
  • Avg:パーセンタイル順位で41〜60位。
  • HiAvg:パーセンタイル順位で61〜80位。
  • Hi:パーセンタイル順位で81位以上。

例えば、Kindergartenの息子が受けたテストには下記のような項目がありました。

Math

    • Operations and Algebraic Thinking:演算と代数的思考
    • Measurements and Data:測定とデータ
    • Number and Operations:数字と演算
    • Geometry:幾何学

Reading

    • Literary and Informational Text:文学と説明文
    • Writing and Conventions of Academic English:学術英語の筆記と会話
    • Foundational Skills:基礎力
    • Vocabulary Acquisition and Use:語彙の習得と使用

パーセンタイルとは、小さいほうから順番に並べ、何パーセント目にあたるかを示す言い方(Web版『コトバンク』より)です。例えば、受験した生徒のスコアが79パーセンタイルに位置する場合、79%の人が自分より下のスコアにいて、21%の人が自分より上にいるということになります。

[6]Lexile®️レンジ・・・Reading(英語の読解)テストを受けた場合のみに表示される読書レベルの指標。Lexile®️️のFind A Bookのページでは、レベルごとに、おすすめの本を紹介しているので読書の参考になります。

[7]学力の比較時期

[8]受験した季節と年・・・例えば SP11:Spring2011(2011年の春)、FA10:Fall2010(2010年の秋)

[9]学年・・・受験した時の学年(グレード)

[10]スコア・・・中央の値が受験した生徒のスコア。左右の数字は標準誤差範囲で、多くの場合、同じ時期に再テストをしたらその数値内の結果になると予測されています。

[11]学力の伸び・・・1年前と比較した学力の伸び。

[12]学力の伸びの予測値・・・同等レベル(受験した生徒と同学年、近いスコア)の生徒がどれくらい学力が伸びるかの予測値。

[13]パーセンタイルの範囲・・・中央の値が受験した生徒のパーセンタイルの順位。左右の数字は標準誤差範囲で、多くの場合、同じ時期に再テストをしたらその数値内の結果になると予測されています。

[14]Growth測定を目的としないテストの結果・・・場合により、Growth(学力の伸び)を測ることを目的にしないテストを実施する場合があります。その場合、結果はグレー(灰色)で表示されます。

MAPテストをどのように活かすのか

  • 補習テストや習い事で弱点強化:あくまでも息子の学校の一例ですが、平均値より低いスコアの子供たちを対象に、補習授業が開かれることがあるようです。MAPのスコアを受けて、習い事を始めたり、家庭教師をつけたりする家庭もあるようです。
  • 成績優秀者を見つける:MAPテストの主眼は、学問の習得レベルを測ることです。MAPテストでは、創造力や知能指数などは測定していないので、どれくらいのスコアをとればギフテッド(芸術、音楽、数学などの分野に置いて顕著に優れた能力や知能を持つ子供)であると判断するようなスクリーニングツールとして使うことはおすすめしないとのこと。しかしながら、学力レベルが高く、ギフテッドの可能性がある生徒を選ぶ一助にはなるようです。(参照ページ:Can MAP Growth help identify students for Talented and Gifted programs?

まとめ

アメリカでは高校レベル(K-12、年齢は州により異なる)までが義務教育です。私が住んでいる場所も公立の中学と高校があり、評判も悪くないので、現時点ではそのまま進学させる予定です。そのため、受験の心配はまだまだいらないとのん気に構えていましたが、まだKindergarten(5歳)の息子が、学区や全国区のレベルと学力レベルが比較されるようなテストを受けてきたことに驚きました。

このテスト結果が直接何かに影響するわけではなく、あくまでも親や教師が教育していく上での指標として使われるものだと思いますが、どうしても数値化されると気にしてしまうのが人間ではないでしょうか。

長男は日常生活が日本語のため、少しでも学校でのハンディを減らしたいという理由で、4歳から公文のReadingのクラスに通わせています。その結果、Readingのレベルは高めでした。正直にその結果は嬉しいものです。MAPテスト後に公文の宿題を取りに行ったら、長男のナーサリー時代の同級生のママが待合室にいました。『今、息子が評価テストを受けているのよ。』とのこと。そこまで突っ込んだ話は聞いていないので、あくまで推測ですが、きっとMAPテストが手元に届いたことも、彼女と息子が公文にいた理由の一つなのではないかと思っています。

受験がないからと言ってのんびりしていると、いつの間にかどんどん置いていかれそうな、アメリカの実力主義社会の現実を思い知らされた気がしました。MAPテストの結果を前向きに捉えて、子供たちの能力を伸ばすために活用していきたいと思います。

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