我が家にチョウの幼虫がやってきました!
「はらぺこあおむし」で有名なエリック・カール (Eric Carle)の影響もあるのか、アメリカのプレスクールや小学校低学年では、チョウのライフサイクルについて学ぶことが多いです。
卵(Egg)→幼虫(Caterpillar)→蛹(Chrysalis/ Chrysalid)→成虫(Butterfly)となるサイクルも3歳のときから、繰り返し学んでいます。
学校でも、幼虫を育てて、チョウになるまでを観察することが多いですが、育成キットをオーダーすれば自宅でも観察することができます。
今日は、お家でSTEM教育!オンライン注文できるチョウの育成キット、Butterfly Garden についてご紹介します。
Butterfly Garden
育成キットに入っているチョウは、ヒメアカタテハ(Painted Lady Butterfly)。
- ホームページ: Butterfly Garden
- Insect Loreから発売されている、チョウの観察キット
- カップに入ったヒメアカタテハ(Painted Lady Butterfly)の幼虫が届き、蛹、成虫になるまでの過程を観察できる
ヒメアカタテハは、南極を除く全ての大陸に生息していると言われており、日本やアメリカでも見ることができるチョウです。
アメリカの学校で子どもたちが観察をするのは、ほとんどの場合、ヒメアカタテハのようです。
Butterfly Gardenのおすすめポイント
- 簡単!観察日記から虫かごまで、必要なものがすべて入っている
- リアル!完全変態の昆虫の変化を目の前で観察できる
- 毛虫嫌いでも大丈夫!幼虫の間は、カップのまま置いておくだけ
簡単!観察日記から虫かごまで、必要なものがすべて入っている
Insect Loreの育成キットには、観察に必要なものが全て入っているので、準備がとても簡単です。
- ヒメアカタテハの5匹の幼虫
- 12インチの虫かご(折りたたみ式)
- 蛹を立てておける木の形のホルダー
- お花の形のチョウの餌入れ
- チョウの砂糖水用の砂糖
- 砂糖水用のスポイト
- 科学、算数、英語が楽しめるSTEM 観察日記
※写真では、2セットあるものがありますが、通常は1セットのみです。
毛虫が苦手でも大丈夫!幼虫の間は、カップのまま置いておくだけ
観察することは好きですが、実は私もあまり虫を手で触ることはできないタイプです。
しかし、この育成キットでは、幼虫の間はカップの外から見るだけで、実際に触る必要はないので、毛虫が苦手な私でも大丈夫でした。
リアル!完全変態の昆虫の変化を目の前で観察できる
5月中旬に育成キットを購入。
幼虫が蛹になるまで約7日、さらに蛹がチョウになるまで7日程度の合計約二週間の間、ゆっくりと変化していく虫の様子を観察することができました。
外で飛んでいるチョウを捕まえて虫かごに入れることはできますが、元気なチョウは虫かごの中で飛び回り、大切なはねが傷ついてしまうので、長くは飼うことができません。
育成キットであれば、羽化してからしばらくは、はねを乾かすためにじっと静かにしているチョウをゆっくり観察することができます。
観察した後、チョウがはねをパタパタし出したら、お外に放してあげましょう。
数週間ではありますが、一緒に過ごしたチョウが飛び立っていく瞬間は、やはり嬉しく、子どもたちも満面の笑みでした。
ヒメアカタテハの成長記録
到着した時は、1cm程度の大きさでした。下にある茶色いものが幼虫の餌です。
到着から数日後、はじめに比べると倍くらいの大きさになりました。
約一週間で4センチくらいまで大きくなりました。毛もふさふさで毛虫感が出てきました。
一週間と少し経つと、カップの上の方にのぼるようになり、しばらくするとJの形でぶら下がりました。
Jの形でぶら下がってから、約一日後には黒っぽい蛹になりました。
一匹だけ少し遅かったですか、大体同じ時期に蛹になりました。
蛹になってから数日経つと、白っぽい色に変化します。
しっかりとした蛹になった後は、専用のホルダーに立てかけてから虫かごの中に移動し、チョウになるのを待ちます。
チョウのはねが変形するのを防ぐために、さなぎのまわりにある蜘蛛の巣ような糸(Web)は、きれいに取り除いた方が良いようです。
この時期に蛹に触ると、プルプルと動きます。
落ちてしまった蛹もありましたが、キッチンペーパーに乗せてネットの端に置いておいたら、無事に羽化しました。
蛹になってから約一週間。蛹の色が再び黒っぽくなると羽化が近いようです。
ちなみに、ヒメアカタテハは、羽化した後に赤色の体液(蛹便)を出します。
少し歯を磨きに行ったすきに一気に羽化していたほど、羽化するのは早かったです。
羽化したてのチョウは、はねがまだしわしわです。
しばらくすると、きれいにはねが開きました!
半透明のチョウの蛹の抜け殻は、日本で集めた蝉の抜け殻に続いて、息子の宝物になったようです。
カゴには、薄めた砂糖水、果物、お花などを入れておきました。
ストローのような口を動かすところも間近で観察できました。
無事に十匹、すべて羽化して、飛び立っていきました!!
まとめ
今日は、お家でSTEM教育!オンライン注文できるチョウの育成キット、Butterfly Garden についてご紹介しました。
飛び回るチョウを追いかけたり、捕まえたりするのも楽しいですが、育成キットでは、幼虫が蛹に、蛹が成虫になるという昆虫の不思議な力を間近で感じることができます。
子どもが虫に興味を持つきっかけ作りとしてもおすすめです。