ニューヨークのワクチン接種、どんどん進んでいます。
ワクチン接種対象者(16歳以上のニューヨーク在住者)であれば、予約なしでワクチン接種が受けられる体制になってきました。
少しでもコロナ前のような生活、活気を取り戻したいと思う人々の強い思いの現れかと思います。
私の隣人が、ワクチンの効果はどれほどのものかはわからないけれど、自分だけでなく周りの人たちを守るためにも今自分ができることはしたい、と言っていました。
私もまさに同意見です。
今日は、アウトリーチのフェーズになってきたニューヨークのコロナワクチン接種の最新情報をご紹介します。
ニューヨーカーの新型コロナワクチン接種状況
ニューヨーク州のCOVID-19 Vaccine Trackerによると、4月27日現在のコロナワクチン接種状況は以下の通りです。
3月上旬時点では、2回のワクチン接種が完了した人の割合が10%未満だったことを考えると、かなりの進捗率かと思います。
現時点では15歳未満は接種対象外、またワクチン懐疑主義の人たちもいる中で、あとどれくらいこの数字が100%に近づいていくのか注目です。
大型ワクチン接種会場ではアポなし接種が可能に
4月29日以降、ニューヨーク州の大型ワクチン接種会場(Mass Site)では、18歳以下のニューヨーク在住者であれば誰でも予約なしのWalk-inでの接種が可能となります。
- 4月29日(木)からニューヨークの大型ワクチン接種会場(16箇所)で、事前予約なし(Walk-in)での接種が可能となる
- 対象となるのは、1回目の接種のみ(2回目の接種日時は自動的に予約されるため)
- 事前予約なしの場合は、先着順(First come first serve basis)
Walk-in(ウォークイン)とは?
- 予約なし、アポなしの意味
昨日、4月27日、アンドリュー・クオモニューヨーク州知事により発表されました。
4月23日から60歳以上のニューヨーク在住者は予約なしでの接種が可能となっていましたが、わずか1週間足らずで対象枠が大幅に拡大されることとなりました。
- Washington Avenue Armory
195 Washington Avenue
Albany, NY
- Crossgates Mall, Former Lord & Taylor Lower Level
1 Crossgates Mall Rd
Albany NY
- New York State Fair Site
581 State Fair Blvd
Syracuse, NY
- Rochester Dome Arena
2695 East Henrietta Road
Henrietta NY
- Former Kodak Hawkeye Parking Lot
1345 St. Paul Street
Rochester, NY
- New York National Guard Amory
2 Quincy Place
Yonkers, NY
- SUNY Old Westbury
Clark Center – Gate C
Store Hill Road and Cherry Road
Old Westbury, NY
- Suffolk CCC – Brentwood
Suffolk Federal Credit Union Arena
1001 Crooked Hill Road
Brentwood, NY
- SUNY Polytechnic Institute
Wildcat Field House
880 Wildcat Drive
Utica NY 13502
- Javits Center
429 11th Ave
New York, NY
- Yankee Stadium
1 E 161 St
The Bronx, NY
- York College
160-2 Liberty Avenue
Jamaica, NY 11451
- Medgar Evers College – Carroll Building
231 Crown Street
Brooklyn, NY 11225
- Aqueduct Race Track – Racing Hall
110-00 Rockaway Boulevard
South Ozone Park, NY
- SUNY Binghamton
10 Gannett Drive
Johnson City, NY
- Delavan Grider Community Center
877 East Delavan Avenue
Buffalo, NY
ニューヨーク州としては、大型会場に限らず、予約なしのでワクチン接種を受け入れることを推奨していくとのことです。
実際に私の近所の薬局やクリニックなどで、Walk-inのワクチン接種を受け入れる場所が増えてきています。
献血バスのようなワクチンバスも登場
Outreach(アウトリーチ)の活動の一環として、ニューヨーク市、ロングアイランドのナッソー地区では、動くワクチン接種会場として、ワクチンバスが登場しました。
Outreach(アウトリーチ)とは?
- 社会的に援助が必要な立場の人たちに対して、公的機関などが出張・訪問サービスなどを行い、手を差し伸べ、手助けすること
ニューヨーク市のワクチンバスは、ワクチン接種会場にいく時間を取れていないレストラン従業員や配達員に焦点を当てており、チャイナタウンなどを訪問しているようです。
ナッソー地区のものは、遠出が難しい高齢者がいるシニアセンターなどを巡回する予定のようです。
ワクチン接種と陽性率
ワクチン接種が広がってきたニューヨーク。
直近の新型コロナウィルスの陽性率は昨年年末以降の低さまで下がってきているようです。
- ニューヨーク市 直近7日間の陽性率・・・3.58%(昨年12月1日以降最低の数値)
- ロングアイランド 直近7日間の陽性率・・・3.93%(昨年11月30日以降最低の数値)
まとめ
今日は、ニューヨークのコロナワクチン接種の最新情報をご紹介しました。
予約なしでのワクチン接種や移動型のワクチンバスが登場したり、アグレッシブな施策が次々と出てきて、なんとしてもワクチン接種を浸透させようという州知事や市長の強い意志が感じられます。
規制・自粛の言葉続く日本のニュースを見ていると、もう少し前に進む力を振り絞って欲しいと思わずにはいられません。
せめて日本人がもう少し日本に帰りやすい体制にして欲しい・・・というのも正直な心の叫びです。
万能ではないにせよ、抑止力にはなるはず。
アメリカだけでなく世界で、ワクチン接種が進みますように。