気合いを入れてマラソン大会に登録したけれど、十分な練習がでないままで大会当日を迎えてしまったことってありますか?
理由としては、「仕事が忙しかった」「走る時間が作れなかった」などでしょうか。結局完走できるかどうか不安を持ったままよーいドンしたことが・・・・私にはあります。
先日の出来事です。
ニューヨークには様々なランニングクラブが存在し、中にはセミプロレベルのランナーが集まったグループもあります。
最もレベルの高いランニングクラブの一つに所属している知り合いが、とあるマラソン大会で自己記録を更新し非常に嬉しそうでした。「本当に練習を重ねて本番までコンディションを万全に整えてきたからね。」とのこと。
彼は会社で高い地位を持つ人で、きっと忙しいはずなのにどうやってランニングをする時間を作ったのか?
「お金払ったからねー。無駄にしない様に練習したよ。」とのことでしたが、彼の性格、生活を検証してみました。
まずはアメリカ人の元来の性格です。
アメリカ人は歴史的に国を開拓してきた背景があり、「競争的で負けず嫌い」ということです。
かつて私も仕事のセールスで同僚と成績を競ったことがありますが、彼らは一度競争のスイッチが入ると、まず心は折れません。
“Finish Strong”という「最後まで力を出し切る」という言葉なのですが、「絶対に諦めない」という気持ちを子供の頃から教え込まれています。
高い地位を持つ人は特に「競争的」で「競争好き」、加えて「競争慣れ」という特徴を持っており、勝つ喜びを何度も体験してきている様に思います。つまりは自信の塊ですね。
自信は気持ちの強さとなり、彼らは「やる」と決めたら気持ちをコミットし必ず時間を作り結果を出してきます。
次に思うのが、コミットする環境を生み出しやすくしているアメリカの「ワークスタイル」です。
アメリカでは残業する人はほとんどいなく、終業後も仕事をやり続けたり変な気遣いでオフィスに残るということもありません。
セントラルパークでは、5時半以降でも多くなランナーが走っています。会員となっている公園近くのジムで着替えをすませて、夕食前までの時間をランニングで過ごす、というプライベートな時間を充実させることが可能なのです。
仕事とプライベートをはっきり分けたメリハリの効いたスタイルが、自分のランニングの目標を達成しやすくしているのです。
最後に(また内面の要素になりますが)「ポジティブマインド」であることです。
仕事でもプライベートでも結果を出す人は「競争的」で「諦めない気持ちを持っている」と前述しましたが、決して闘志や自信をむき出しで振舞っているわけではありません。
ビジネスにおいて何かを達成するには「リーダーシップ」「チームワーク」が必要で、そのスキルには「ポジティブ」という要素が密接に関係していることを知っています。
かつての職場でもセールス部署の正社員は全員ポジティブで、セールスが上げにくい時期であっても困難を楽しむという姿勢で目標達成していました。(ちなみに正社員は全員インターンからの昇進した者で、インターンというお試し期間に愚痴が多い人は早々と正社員候補から外れていました)セールスは一見個人成績を求めがちですが、私の働いていた職場はスポーツチーム。文字通り「チームワーク」での部署全体の売上目標達成が重要とされていたため、「ポジティブ」であることが正社員になるための条件でした。
勝つために必要なマインド「ポジティブ」。それはランニングであったも例外ではありません。私がランニングの講習を受けた時も、一切のネガティブなマインドは排除するということを教わり、とにかく自分を信じるということを学びました。
仕事、ランニングに限らず何かで結果を出すには、ポジティブでいられるマインドコントロールが必要なのです。
マラソンは「詰め込み勉強」ができず、長距離マラソンだど数ヶ月前からの練習(コミット)する覚悟が要ります。走っている時でなく、その前から自分が試されるスポーツです。
今回の出来事で「ポジティブ」と「結果を出すという強さ」を持つ人は人を惹きつけ、本当に見習うことが多いです。
私もポジティブで勝ち続ける強さと自信を持ってマラソンに挑んでいきたいです。