世界中で猛威を奮い続けているコロナウィルス。家族・親戚が集う日本のお正月のようなイベントであるアメリカのサンクスギビング(Thanksgiving) も例年とは全く違ったものになりそうです。
今日はアメリカのサンクスギビングとコロナ禍のサンクスギビングについてご紹介します。
サンクスギビング(Thanksgiving)デーとは
日本語では、感謝祭と訳されています。
いつ?
アメリカでは、11月の第4週木曜日がサンクスギビング当日。翌日の金曜日は、After Thanksgiving Dayという祝日。土、日曜とあわせて、多くの学校や会社は4連休となります。
サンクスギビングの起源は?
1620年、ピルグリム(Pilgrims)たちがイギリスからアメリカのマサチューセッツ州のプリマスに到着しました。移住したピルグリムたちは、アメリカの先住民たちに生活をしていく上で必要な様々な知恵、狩猟の仕方、作物の育て方など教えてもらい、初めての収穫をすることが出来ました。感謝の意を伝えるために、ピルグリムたちが先住民を招いて祝宴を催したのがサンクスギビングの起源と言われています。
キンダーガーデン(Kindergarten)に通う5歳の長男も、サンクスギビングの起源について学んできたようです。昨年のプレスクールまでは、サンクスギビングの本を読んだり、歌を歌ったり、工作でターキー(七面鳥)を作ってきたり、何に対して感謝しているか?(What are you thanksful for?)というテーマでお話したりするだけでしたが、キンダーガーデンでは、ピルグリム、メイフラワー、マサチューセッツ、プリマス、と具体的な歴史も交えて勉強しているようです。
どんなことをするの?
日本のお正月のようなイベントで、家族・親戚と集い、サンクスギビング料理(ターキー、パンプキンパイ、コーンブレッド、マカロニチーズなど)を食べて、お互いに感謝の気持ちを伝えあう大切な日です。
多くのお店がサンクスギビングの当日、特に午後からは休業となり、街はとても静かになります。
サンクスギビングデーの翌日の金曜日はAfter Thanksgiving Day、いわゆる、ブラックフライデー(Black Friday)です。日本でもセールをする日として浸透してきているようですが、アメリカのクリスマス商戦の始まりでもあり、多くの店で大規模なセールが行われます。
近年では、週末明けの月曜はサイバーマンデーと呼ばれ、オンラインショップでも大幅な値下げセールが行われています。
コロナ禍のサンクスギビング
ニューヨーク州のコロナウィルス感染予防のための規制(2020年11月現在)
通常は、家族に会うために、サンクスギビング前から飛行機や車などで帰省する人が増えますが、今年は多くの州で州をまたぐ場合の規制が出ています。ニューヨーク州では、ニューヨーク州近郊の州(ニュージャージー州、コネチカット州、ペンシルベニア州、バーモント州、マサチューセッツ州)以外からニューヨーク州に移動する場合、連絡先などを記載するトラベラー・ヘルス・フォームの提出と14日間の自主隔離が求めらています(ただし、到着前の3日以内に受けた新型コロナ検査結果が陰性で、到着後3日間の自主隔離ののち、4日目の検査結果が陰性であれば、その後自粛の必要はありません)。
また、アンドリュー・クオモ知事は、ハロウィンシーズンの感染拡大を受けて、私有地の屋内外での集会の最大人数は10名までとする規制を発表しています。
そのため、今年は家族・親戚での集いも規模が小さなものになると予想されます。
Zoomからのサンクスギビングのプレゼント
このような状況を受けて、ウェブ会議を提供しているZoom(ズーム)は、サンクスギビングの間、接続時間の制限を設けないことを発表しました。
通常、3名以上でZoomに接続する場合、無料で使用できる時間は40分まで。今年のサンクスギビングは世界中にいる家族や親戚に会いにいけない人が多いため、無制限に話しができるようにしようというZoomからの粋なサンクスギビングのプレゼントです。
Zoomの公式Twitterより:
As a thank you to our customers, we will be lifting the 40-minute limit for all meetings globally from midnight ET on Nov. 26 through 6 a.m. ET on Nov. 27 so your family gatherings don't get cut short. ❤️🏡 #ZoomTogether pic.twitter.com/aubsH0tfxG
— Zoom (@zoom_us) November 10, 2020
コロナでますます身近になったZoom
Zoomは後発であるのにも関わらず、使い勝手の良さやデータ通信量の軽さなどから、他のウェブ・インターネット会議システムを凌駕しているとも言えます。コロナウィルスの流行により、ビジネスシーンだけでなく、家庭でもビデオ・インターネットミーティングが頻繁に利用されるようになり、ますます身近な存在になりました。
Basic(無償)版は40分の時間制限はあるものの、100名までの同時接続が可能であるため、私の地元の図書館のストーリータイムや、コロナにより休校となっていたナーサリーでもZoomを活用していました。
Zoomの利用料金は4タイプに分かれています。
- Basic:無償。1対1の接続は時間無制限。グループミーティングは40分の時間制限あり。100名まで同時接続可能。
- Pro:$14.99/ホスト/月。1対1の接続は時間無制限。グループミーティングの時間制限なし。100名まで同時接続可能。ホストアカウントは9ライセンスまで購入可能。
- Business:$19.99/ホスト/月。1対1の接続は時間無制限。グループミーティングの時間制限なし。ホストアカウントは10ライセンスから99ライセンスまで購入可能。300名まで同時接続可能。
- Enterprise:$19.99/ホスト/月。1対1の接続は時間無制限。グループミーティングの時間制限なし。ホストアカウントは100ライセンスから購入可能。500名まで同時接続可能(Enterprise +版では1000名まで)。
まとめ
日本のお正月のように、家族が集う、大切なイベントであるサンクスギビング。今年はコロナウィルスの影響で、通常に盛大なお祝いは出来ないと思いますが、テクノロジーのおかげで遠隔にいながらも人と繋がることが出来ます。中でもZoomは、サンクスギビングの間は無料で時間制限なしで利用できるとのこと。
リモートでは、繋がっているようで繋がっていないと感じたり、同時にみんなで話すのが困難だったりしますが、それでも誰もが手軽に顔を見ながら話せる技術に感謝です。今まで当たり前だと思っていた様々なものに感謝するサンクスギビングになりそうです。
↓テーマに関連するブログが掲載されています。ブログランキングの応援になりますので、ぜひ、クリック、お願い致します!