Happy Thanksgiving!!
アメリカのサンクスギビングは、日本でいうお正月のようなものだとよく言われています。
ご馳走を作って、家族や親戚とゆっくり過ごす人が多いようです。
サンクスギビング前のスーパーマーケットは、日本のお正月前のように大盛況!
サンクスギビング直前の火曜・水曜は、特にスーパーが混み合います。
我が家もサンクスギビング前に買い出しをすませて、サンクスギビング料理を作りました。
ターキーの丸焼きは、食べきれない、パサパサしていて美味しくない、飽きる、という声も良く聞きますが、我が家では、丸焼き挑戦がまだ三度目ということもあり、家族には好評です。
今日は、サンクスギビングに食べたい!意外に簡単なローストターキー(Roast Turkey)の作り方 についてご紹介します。
ターキーを選ぶ
まずは、スーパーマーケットなどで、ターキー(Turkey)を選びましょう。
ButterballもNorbestも有名なブランドですが、リーズナブルな価格帯。
多くの店で取り扱いがあるので、手に入りやすく、味にも定評があります。
私の近所のスーパーマーケットでは、Butterballのものは1羽 約20ドル、Norbestのものは約30ドルでした。
ちなみに、解凍が必要なターキーは、中が凍っている状態で、冷蔵売り場に売られていることが多いです。

Butterballのターキー。青い包装で目立ちます。

Norbestのターキー。
解凍が不要な冷蔵のターキーは、冷凍のものに比べると少し高価です。
冷蔵のターキーでは、Murray’s、Bell & Evansなどブランドが有名です。
私の近所のスーパーマーケットでは、1羽 60ドルくらいでした。
ローストターキーの材料
- ターキー(初めての場合は、小さめ=13パウンドから16パウンドくらいのものが作りやすい)
- 市販のスープストック 3パック(通常 1パック32 fl.oz. = 946ml)
- 塩、胡椒(お好みの量)
- ガーリックパウダー(お好みの量)
- バター(お好みの量)
-
スタッフィング用の野菜やフルーツ(レモン、オレンジ、リンゴ、タマネギをくし切りにしたもの)とハーブ(タイムとローズマリーなど)

ロースティングブレンド(ロースマリー、イタリアンパセリ、タイム)という便利なハーブセットもあります。
ローストターキーの作り方
レシピブログのように正確な分量はありませんが、我が家のローストターキーの作り方をご紹介します。
- 解凍する
- 中身(内蔵など)を取り出す
- ターキーの外側と内側を洗ってから水分を拭き取る
- 焼く前日にブライン液に漬ける(Brine)
- 味付けをする
- スタッフィングを詰める
- お尻と首の部分を縫って閉じる
- ターキーの表面にガーリックバターを塗る
- オーブンでターキーを焼く
- ターキーを休ませる
- 完成!!
1. 解凍する
冷凍のターキーの場合、解凍に時間がかかるので、料理する日の2、3日前に購入することをおすすめします。
我が家では、包装されたままの状態で、大きめのお鍋に入れて、2日間、冷蔵庫に入れておきました。

13〜14パウンドのターキーでも、750mlのワインボトルが小さく見えるくらいの大きさです。
2. 中身(内蔵部分など)を取り出す
通常、首の部分が丸ごと、内臓部分はバッグなどに入った状態で、ターキーのお腹に入っています。
手が入りそうな部分から、中身を取り出します。

中には、長い首(せせり)、砂肝、レバー、ハツが入っていました。
3. ターキーの外側と内側を洗ってから水分を拭き取る
レシピによっては洗う必要がないと記載しているものもあるので、お好みで。
洗った後、不要な水分はペーパータオルで拭き取ります。
4. 焼く前日にブライン液に漬ける(Brine)
こちらもレシピによっては省いているものもありますが、ブライン液につけた方がしっとりと仕上がります。
我が家では、市販の野菜スープ(Vegitable Stock)をブライン液として使用しています。
3パックくらいで、小さめの13〜14パウンドのターキーが漬かりました。
まず、大きめのお鍋やバケツの中に、大きくて丈夫なビニール袋を二重か三重にして広げます。
ビニール袋の中にターキーを入れてから、野菜スープなどのブライン液を注ぎます。
スナック用のクリップやゴムなどでビニール袋の口をしっかりと閉じたら、冷蔵庫で一晩浸けます。

特にサンクスギビングの時期には、多くのスープストックが売り出されています。我が家では、ベジタブルストック3箱分をブライン液として使用しました。

三重にしたビニール袋の中にベジタブルストックを注ぎます。ビニール袋はターキー売り場にあったものをもらってきました。

ベジタブルストック3パック分(32 fl.oz x 3)を入れると、小さめのターキー(13-14lbくらいのもの)であればほぼスープに浸かります。

袋をプラスチックのクリップなどでとめてから、冷蔵庫へ。
ターキーは本当に大きいので、家にあるお鍋では入りきらないことも・・・
そんな時は、ターキーをブライン液につけるための大きなバケツが便利です。
5. 味付けをする
ブライン液から取り出した後は、水分をキッチンペーパーなどで軽くとってから、塩、コショウを振って、味付けをします。
我が家の子どもたちはコショウが苦手なので、塩のみにしています。
お腹の中にもすりこむ感じで。
多少、味が薄くても、最終的にはソースをつければなんとかなるので大丈夫です。
6. スタッフィングを詰める
空洞になったターキーのお腹の中に、スタッフィングを詰めます。
スタッフィングは食べるためというより、香りづけの役割の方が大きいかと思います。
今回は、レモン、オレンジ、リンゴ、タマネギをくし切りにしたものと、ハーブ(タイムとローズマリー)を詰めました。

思ったより中に入らず、りんごやハーブは少し余りました。

ハーブは、ロースティングブレンド(ローズマリー、イタリアンパセリ、タイムのセット)も便利です。
7. お尻と首の部分を閉じる
タコ糸とTurkey Racers(串)を使って、お尻と首の部分を縫うように閉じます。

Racers(串)を刺したあと、タコ糸を8の字に絡ませてしっかり締めます。

Poultry Lacing Kitは、タコ糸と短めの串がセットになっているので便利です。串は洗って何度も使用できます。
8. ターキーの表面にガーリックバターを塗る
溶かしバターに、ガーリックパウダー、余ったハーブやパセリを入れたものをターキーの表面に塗ります。
今までは普通のオイルを塗っていましたが、ガーリックバターの方が香りもよく、家族には好評でした。

簡単に作るために、ガーリックパウダーと乾燥パセリを使用しました。
9. オーブンでターキーを焼く
オーブンを華氏450度(摂氏232度)に温めます。
はじめは華氏450度(摂氏232度)で30分くらい、その後華氏350度(摂氏177度)に下げて、2時間から2時間半くらい焼きます。

我が家のオーブンでは、450度で30分くらい焼くと、これくらいの色がつきます。この後、アルミホイルをかぶせるとちょうど良い焼き色に仕上がります。
表面が焦げてきたと思ったら、途中でアルミホイルをかけてください(重たいので気をつけて!)。
太もも部分のお肉の厚みがあるところに温度計を刺して、華氏165度(摂氏74度)に達していたら、焼けている状態と言われています。
我が家では、温度計の代わりにPop Up式のPoultry Timer(Turkey Timer)を使用しています。
Poultry Timerは、太もも部分のお肉の厚みがあるところに刺し、焼けている温度に達すると、赤い部分が飛び出す仕組みになっています。

約2時間30分焼きました。温度計の赤い目印も飛び出しました。

Poultry Timer(Turkey Timer)は比較的安価ですが、一度しか使えません(使い捨てとなります)。
10. ターキーを休ませる
オーブンから取り出したターキーにアルミホイルを被せて、 15-20分程度休ませます。
11. 完成!!
お皿に盛り付けて、ローストターキーの完成です!
ちなみに、ターキーはかなり大きくて重たいので、お皿に移す時はこんなもの(Roast Turkey Lifter)があると便利です。
ターキーのおすすめの食べ方
そのまま食べても美味しいですが、ターキーはとても大きいので、食べ飽きてしまうことも。
我が家では、ソースにつけたり、他の料理に利用して、ターキーを四人で食べきりました。
- お好みのタレやソースにつけて食べる
- 他の料理に利用する
お好みのタレやソースにつけて食べる
アメリカの定番は、クランベリーソース、グレイビーソース。
ブライン液として使用したスープにしっかり味がついているので、私は、肉汁に小麦粉とコンソメ(Herb Oxのチキンスープ)小さじ2杯、みり2杯、醤油小さじ1杯程度を足して作っています。小麦粉は、茶こしなどでふるいながら入れると、ダマになりにくいです。
普通のグレイビーソースは、ターキーを焼いた時にでた肉汁に、小麦粉、バター、お塩を入れたら出来上がります。
さっぱりしたい時には、味ぽんや、わさび醤油で食べるのもおすすめです。
他の料理に利用する
ターキーはあまりくせがないので、色々な料理に利用できます。
ターキーを使ったアレンジ料理としては、チキンライス(ターキーライス?)、チャーハン、サンドウィッチ、カレーやシチューなどがおすすめです。
我が家では、最終的にカレーを作ることが多いです。
お肉の旨味が出て、とても美味しいカレーになります。
余りがちなスタッフィングの野菜も、カレーに入れてしまえば食べきることができるので、一石二鳥です。
まとめ
今日は、サンクスギビングに食べたい!意外に簡単なローストターキー(Roast Turkey)の作り方 についてご紹介しました。
Thanksgiving Dayは別名Turkey Dayと言われるくらい、サンクスギビングとターキーは関わりが深いものです。
ターキーはかなり大きいので、初めて焼くときは少し勇気が入りますが、一度焼けば要領が掴めます。
チキンよりも焼く時間がかかりますが、その分、長く楽しめます。
アメリカの学校では、サンクスギビング前にターキーの工作をしてきたり、絵本を読んできたり、ターキーに触れる機会が多いので、本物のターキーを食べるのも一つの良い経験になるかと思います。
ローストターキーのレシピは、ターキーを売っている会社のホームページや、パッケージにも載っています。
ぜひ、お気に入りのローストターキーレシピを見つけて、アメリカのサンクスギビングを楽しんでください。

