リアルIDなるものをご存知でしょうか?
免許の更新のタイミングで、私も遂にリアルID(Real ID)の免許証を手に入れました。
今日は、コロナ禍のDMVは予約制!新しいアメリカの運転免許証、Real IDの取得方法 についてご紹介します。
リアルID(Real ID)とは
- 2001年9月11日の同時多発テロ後、2002年に設立された国土安全保障省が提出した運転免許証等の発行基準に関する連邦法(Real ID法)に基づいて発行される新しい身分証明書
- 従来の運転免許証とほぼ同じ見た目ですが、右上部に黒い星(★)のマークがあるのが目印
リアルID(Real ID)法とは
従来、アメリカの運転免許証、IDカードは州の管轄下にあり、州により発行基準が異なっていました。
しかし、2001年9月11日の同時多発テロの犯人達が州発行の運転免許証と身分証明書を使用した背景から、セキュリティ強化のため、各州が発行する運転免許証及びIDカードに統一基準を定めることになりました。
リアルIDが必要になる理由
リアルID法の成立により、連邦政府機関での公的用途のために使用する身分証明書として、州発行の運転免許証とIDカードが認められなくなります。
- 『連邦政府機関での公的用途』の中には空港施設も含まれるため、アメリカの国内線搭乗時の身分証明書として、従来の州発行の運転免許証やIDは認められなくなる
- リアルIDがあれば、今まで通り、免許証の提示のみで国内線が搭乗可能
パスポートは身分証明書として有効なので、国内線登場の際にパスポートを使用することもできます。
しかし、今までは国内線搭乗時は免許証で通過できていたので、リアルIDを持っていた方が便利に感じる方が多いかと思います。
Enhanced IDとは・・・?
空港以外の連邦政府機関の施設、軍事施設などに入る必要がある場合、また、(飛行機以外の手段で)カナダ・メキシコ・カリブ海の国々にパスポートなしで移動したい場合には、リアルIDではなく、Enhanced IDが必要。
リアルIDが必要になる時期
国土安全保障省(The Department of Homeland Security:DHS)は、2013年12月20日にリアルID法の段階的な導入計画を発表しました。ニューヨーク州では2017年10月からリアルIDの発行を開始しています。
当初は、2020年10月から国内線搭乗時にリアルIDが必要になると言われていましたが、コロナウィルスの影響で延長されました。
現時点では、2023年5月3日から適用される予定
リアルIDの申請に必要なもの
- 有効な身分証明書
- ソーシャルセキュリティ番号(SSN)の証明書
- 生年月日を証明するもの
- 合法的に米国に滞在していることを証明するもの
- 現在のニューヨークの住所が確認できるもの
- 有効な(期限切れになっていない)身分証明書
フルネームが記載された米国の出生証明書、もしくは、パスポート
- ソーシャルセキュリティ番号(SSN)の証明書
ソーシャルセキュリティカードの原本、もしくは、ソーシャルセキュリティ番号が記載されているW-2フォーム
- 生年月日を証明するもの
米国の出生証明書、パスポート、免許証、グリーンカード、ビザのいずれか
- 合法的に米国に滞在していることを証明するもの
米国の国籍証明書、グリーンカード、ビザのいずれか
- 現在のニューヨークの住所が確認できるもの
現住所が記載された公共料金、銀行、住宅ローンなどの請求書のうち2通
- メガネ: 視力検査の可能性があります
- 黒色のボールペン: 到着後、書類に記入が必要ですが、高い確率でDMVにはボールペンが置いていません
- 身だしなみチェック: 写真撮影があります
ちなみに私は、SSNカードを忘れるという失態をおかしました・・・
しかし、その日に戻ってくるという条件で、当日のみ有効な再入場の許可証をもらい、家に取りに帰り再びDMVに行き、無事手続きを終えることができました。
リアルID申請の流れ
DMVオフィスに行く日をオンラインで予約する
アメリカの運転免許証を取得するためには、DMV(Department of Motor Vehicles)に行く必要があります。
現在は、通常の免許の更新だけならオンラインで可能ですが、リアルIDにアップグレードしたい場合は、DMVオフィスへ行く必要があります(現在リアルIDを保持している場合は、オンラインで更新可能)。
現在コロナの影響でニューヨークのDMVは完全予約制。
事前予約が必要です。
場所にもよりますが、多くの場所で直近の2-3週間の予約は埋まっていて取れません。
私の最寄りのDMVも予約がいっぱいで、結局免許の更新自体は一旦オンラインで行い、その後、アップグレードのためにDMVオフィスに行きました(最寄りのDMVは予約がほぼ埋まっている状態でしたが、少し時間を置いて、何度も検索していたら、少し前には埋まっていた日程に空きが表示されて、なんとか予約が取れました)。
必要書類を持って、DMVオフィスに行く
DMVオフィスでの流れ
- 入り口で予約を証明するものを提示(携帯電話で予約確認メールを提示)
- リアルIDにアップグレードしたい旨を受付で伝えて、受付番号をもらう(その直後、写真撮影)
- 受付番号が表示されたら、該当の窓口に行く
- 係の人の指示に従い、必要書類を提示
- 氏名などの確認後、発行手数料を支払う(リアルID発行自体には料金は発生しませんが、免許を更新する料金が必要)
- 発行証明書・暫定免許証(Customer Receipt, Interim License)を受け取り、終了
予約制になっているおかげで待ち時間は短く、15-20分程度で申請が完了しました。以前のDMVでは考えらないことです。
従来は、オープン前から行列ができていて、中に入ってからも待ち時間がかなり長かったので可能な限り朝一で行くのが原則でした。
郵送を待つ
通常、2週間以内に郵送で手元に届きます。
私の場合、免許更新直後(1ヶ月以内)でしたが、無事にリアルIDにアップグレードでき、★マークの付いている免許証が手元に届きました。
まとめ
今日は、コロナ禍のDMVは予約制!新しいアメリカの運転免許証、Real IDの取得方法 についてご紹介しました。
2021年10月から更に延期され、現時点では、2023年5月3日から、アメリカ国内の国内線搭乗時、現在の運転免許証は使用できなくなるようです。
最新情報を確認しながら適切な時期にアップグレードすることをおすすめします。