アメリカの幼稚園(キンダーガーデン)でもらってきた通知表。
思ったより細かな項目があり、1から4の4段階評価でした。
鉛筆の持ち方、ハサミの使い方などの基本的なことだけでなく、コンピューターリテラシー(実際に使っていたのはiPadですが)に関するチェック項目などもあり、親としても色々と気づきがありました。
今日は、アメリカのキンダーガーデン(幼稚園)の通知表の内容と勉強してきたこと をご紹介します。
教科と評価項目
意訳ではありますが、息子がもらってきた通知表の教科と評価項目をご紹介します。
- Social Development and Work Habits(社会性の発達と作業のやり方)
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- Development(発達)
- Work Habits(作業のやり方)
- Fine Motor(微細運動)
- Gross Motor(粗大運動)
- English Language Arts(英語)
-
- Listening/ Speaking(リスニング、スピーキング)
- Emergent Reading(初期段階のリーディング)
- Emergent Writing(初期段階のライティング)
- Social Studies(社会)
- Math(算数)
- Science(科学)
- 1〜4 の数値
-
- 1: Not Yet Apparent(その能力がまだ見えていない、まだできていない)
- 2: Emerging(その能力が見え始めている、でき始めている)
- 3: Developing(その能力が発達中である、完璧ではないけれどできている)
- 4: Showing Strength(その能力が強みである、とてもよくできている)
全ての項目ではありませんが、参考になりそうなものを下記に抜粋しています。
英語、社会、科学の授業の他にも特別授業として、音楽、美術、体育、図書、STEAM教育がありましたが、それらについては特に評価、フィードバックはありませんでした。
STEAMの授業では、ネイチャーウォークをしたり、コーディングの勉強をしてきました。
Social Development and Work Habits(社会性の発達と作業のやり方)
発達(Development)
- 仲間と仲良く作業をしたり、遊んだりできる
- 共有したり、順番を守ることができる
- 他の人が話している間、聞くことができる
- 大人に敬意を示すことができる
Work Habits(作業のやり方)
- ルールに従い、クラスの決まりごと・やり方を守ることができる
- 自分で作業をすることができる
- 気遣いを示したり、努力することができる
- 自分の持ち物を整理整頓できる
- コンピューターリテラシー: ログオンとログオフが正しくできる
Fine Motor(微細運動)
- 正しく鉛筆を握ることができる
- 正しく文字を書くことができる
- 自分の名前を書くことができる
- ハサミを正しく使うことができる
English Language Arts(英語)
Listening/ Speaking(リスニング、スピーキング)
- 話す人に注目することができる
- 自分の感情や考えを明確に述べることができる
Emergent Reading(初期段階のリーディング)
- 大文字と小文字の区別がつく
- アルファベットの文字を音と日もづけることができる
- 韻を踏む言葉を見つけることができる
- 韻を踏む言葉を言うことができる
- 左から右に読むということを理解している
- 絵を見て意味を理解できる
- 基本的なサイトワードを認識できる
Emergent Writing(初期段階のライティング)
- 意味を伝えるために絵を使うことができる
- 音を手掛かりにアルファベットを書くことができる
- 意味を伝えるために単語を描くことができる
- 単語の間にスペースを入れて書くことができる
Social Studies(社会)
- 社会的な概念を理解し、行動で示すことができる
- 社会的な活動に積極的に参加する
Social Studiesは、Scholasticの“Let’s Find Out”という冊子で紹介される歴史、行事、文化、環境などを中心に勉強をしたようです。
大統領選挙のこと、歴代の大統領のこと、アメリカの基本通貨、ゴミの分別・リサイクル、世界で活躍する女性たちのことなど・・・
親としても勉強になることも多かったです。
Math(算数)
- 形を認識、理解できる
- 1から20まで数えることができる
- 1ずつ、100まで言うことができる
- 10ずつ、100まで言うことができる
- 0から20までの数字を認識できる
- 0から20までの数字を書くことができる
- 10になるような足し算・引き算ができる
- 5までの数字の足し算・引き算ができる
- 10の位、1の位という数字の桁数に理解を示す
Science(科学)
- 科学的な概念を理解し、行動で示すことができる
- 科学的な活動に積極的に参加する
Scienceは、Scholasticの“Science Spin”という冊子で紹介される植物のこと、季節や天候のこと、生き物のことなどを中心に学んできたようです。
それ以外にも学校のガーデンで植物を観察したり、豆の発芽実験をしたり、クレヨンを溶かしたり、蝶の成長(幼虫、蛹、成虫)を観察したり、色々と楽しそうでした。
まとめ
今日は、アメリカのキンダーガーデン(幼稚園)の通知表の内容と勉強してきたこと をご紹介しました。
“3=Developing”という評価をどう解釈するかは、先生、保護者によって異なると思いますが、個人的には割とよくできていると理解することにしました。
もちろん努力の余地があるということだと思いますが、息子の先生の場合、4=Show Strengthは、突出している、明らかに強みである場合のみにつけているようです。
英語が母語でない場合、先生からニコニコと子供を褒めるようなことをたくさん伝えられると、『よく頑張ってるのか!よかった!よかった!』で面談が終わってしまうことがよくありますが・・・
評価は面談の前にもらえることが多いので、分からない部分や疑問に思ったことは、面談の時に先生に聞くのが一番かと思います。
アメリカのキンダーガーデンの通知表や勉強することについて、少しでも参考になれば幸いです。