春の季節、アメリカの幼稚園や保育園で必ずと言っていいほど学んでくるのは、幼虫から蛹になり成虫になる蝶の変化。
もちろんこの時に読む本は、『はらぺこおあむし』(The Very Hungry Caterpillar)。
虫や生き物が変化しながら成長していくことを学べる、大人気の絵本です。
プレスクール(幼稚園)では、あおむしについて学べる、可愛い工作もたくさんしてきます。
今日は、パスタで学ぶ?!アメリカの幼児教育に欠かせない、はらぺこあおむしの魅力 についてご紹介します。
『はらぺこあおむし』のおすすめポイント
日本でもとても人気のあるはらぺこあおむし。
『はらぺこあおむし』の著者は、きれいな色使いの絵で人気のある、アメリカの絵本作家、エリック・カール(Eric Carle)。
- 鮮やかな色遣いの絵で印象に残りやすい
- 卵、幼虫(あおむし)、蛹、成虫(蝶)と成長し、変化していく様子を学べる
- 繰り返しが多いリズミカルな文章で読みやすく覚えやすい
鮮やかな色遣いの絵で印象に残りやすい
エリック・カールの絵本の特徴の一つは、貼り絵で描かれた挿絵。
独特の色遣いでとても印象に残ります。
我が家には日本語版の飛び出す絵本(Pop-up Book)がありますが、とてもおすすめです。
飛び出す絵本では、とっても小さかったあおむしがたくさんのものを食べて、大きく大きく成長したことが視覚と触覚で理解することができます。
最後に登場するちょうちょもとても色鮮やかで綺麗!
赤ちゃんの時から読み聞かせをしているので、子供たちが散々触ったり破ったりしてボロボロになっていますが、今でも大好きな絵本の一つです。
卵、幼虫(あおむし)、蛹、成虫(蝶)と変化していく様子を学べる
おそらく多くの子供たちが、この絵本で初めて、生き物が変身しながら成長していくことを学ぶのではないでしょうか。
アメリカのプレスクールでは、実際にその成長の様子を見るために、蝶の幼虫をもらえることがあります。
息子たちの学校でも、透明な蓋つきカップに入った蝶の幼虫をもらいました。
カップには幼虫の餌が入っているので、入れ物から出す必要はなく、蛹になるのをひたすら待つだけなので簡単です。
蛹になったら、大きめのネットや虫かごの上の方にぶら下げて置き、蛹が震え始めてからしばらくすると・・・蝶に変身します。
3歳の次男のクラスでは、今年は全員に配布はありませんでしたが、現在クラスの中で幼虫を育てているようです。
Amazonでも幼虫がカップ入りで届くセットが購入できます。
繰り返しが多いリズミカルな文章で読みやすく覚えやすい
エリック・カールの絵本の文章はとてもRepetitive(繰り返しが多い)です。
特にはらぺこあおむしは、小さな子供でも復唱・暗唱しやすくなっています。
また、小さなあおむしが順番に色々なものを食べるページでは、曜日や数の概念を学ぶことができます。
話の流れが非常にわかりやすいので、英語のコミュニケーションの中でも大切な能力の一つ、ストーリーリテリング(再話)の練習にもぴったりです。
アメリカのプレスクールで学ぶはらぺこあおむし
プレスクールで作ってきた可愛いはらぺこあおむし関連の工作をご紹介します。
はらぺこあおむしネックレス
アメリカのプレスクールではかなりの頻度で登場する、染めたパスタ。
先生が用意してくれたあおむしの顔と体の赤丸の部分と一緒に、緑色のパスタを使ってはらぺこあおむしネックレスを作ってきました。
手先の器用さ(Fine Moter Skills)を鍛えるアクティビティとして、アメリカのプレスクールではパスタやシリアル、ビーズなど様々なものを紐に通して、ネックレスやブレスレットを作ってきます。
はらぺこあおむしネックレス(成長バージョン)
今年次男が作ってきたはらぺこあおむしネックレスは秀逸でした。
お得意のパスタの色染めですが、幼虫はネジネジパスタ(フジッリ)、蛹はシェルパスタ(コンキリエ)、蝶はチョウチョパスタ(ファルファッレ)で表現しています。
先生のアイデアに脱帽です。
とても印象的だったようで、息子は学校で作った日にこの工作の話を教えてくれました。
そして、この3種類のパスタを使うととても嬉しそうに食べてくれます。
ポムポムあおむしマグネット
ポンポン(Pom Pom)もアメリカのプレスクールではよく登場する工作アイテムの一つです。
先生が用意した薄い木のスティックや紙に、子供たちが好きなようにポンポンを糊付けします。
アンテナはモール(Pipe Cleaner)で作って、目をつければ完成です。
後ろにマグネットをつければ、冷蔵庫などに貼っておける可愛いあおむしマグネットになります。
ストーリーリテリングが練習ができる挿絵カード
長男がプレキンダーガーデン(4歳)の時は、先生がはらぺこあおむしの挿絵のカードを作ってくれました。
話の順番に並べて見たり、あおむしの変化の順番に並べてみたり、子供たちにカードを使ってはらぺこあおむしのお話をしてもらいます。
全て原文通りに話す必要はありません。
自分が理解したことを、自分の言葉で伝えることが大切です。
ストーリーリテリング(再話)は、自分が理解したことを他の人に伝える能力を培うために、アメリカの幼児英語教育では重要視されている能力の一つです。
順番が分かりやすいはらぺこあおむしのようなストーリは、ストーリーリテリングの練習にぴったりです。
まとめ
今日は、パスタで学ぶ?!アメリカの幼児教育に欠かせない、はらぺこあおむしの魅力 についてご紹介しました。
日本でも人気のあるはらぺこあおむし。
英語も読みやすく分かりやすいので、英語版もおすすめです!