3月10日から、ニューヨークの新型コロナワクチンの配布が新たなフェーズに入り、60歳以上の人も接種対処者となります。
最近は、身近な人からも、二回目の接種が完了したという話をちらほら聞くようになりました。
そして、ついに、私が住んでいるニューヨークのロングアイランドの小さな町でも、該当者は、ウォルグリーン(Walgreens)という薬局で、ジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチン接種が受けられるようになりました。
→情報が錯綜したようで、当日にワクチン接種をできた方もいたようですが、現在では予約ができない状況になっています。
今日は、ニューヨークの新型コロナウィルスのワクチンに関する最新情報をご紹介します。
ニューヨーカーの新型コロナワクチン接種状況
ニューヨーク州のCOVID-19 Vaccine Trackerによると、3月9日現在、
- 1回目のワクチン接種完了者:3,867,427名(NY州の人口比19.4%)
- 2回目のワクチン接種完了者:1,930,053名(NY州の人口比9.6%)
まだまだ全体からすると少ない数ですが、一回の接種で完了する、ジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチン配布が始まると、一気に数字が高まることが予想されます。
ニューヨーク州の新型コロナワクチン接種対象者
- Phase 1a & Phase 1bの年齢と職種の人たち
3月10日以降、新たにコロナワクチン接種の対象者となるのは、以下の条件を満たす人たちです。
3月10日から
- 60歳以上のニューヨーク在住者
3月17日から
- 公に面した政府および公務員
- 困っているニューヨーカーに公の場でサービスを提供する非営利労働者
- 不可欠な対面の公共建築サービスワーカー
2021年3月から4月
- その他のリスクのあるグループ(ニューヨーク州が決定する予定)
- その他のエッセンシャルワーカー(ニューヨーク州が決定する予定)
2021年夏頃
- 他のすべての人
ジョンソン・アンド・ジョンソンの新型コロナワクチン
2月27日、米国で、ジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチン使用の承認がおりました。
ファイザー、モデルナのものに続き、米国内で使用可能な3つ目のワクチンとなります。
ジョンソン・アンド・ジョンソンの新型コロナワクチンは接種が一回で済み、冷蔵保存で管理が比較的容易であることもあり、今後のワクチン配布に大きく貢献する可能性がありそうです。
有効性
- 重症化の予防効果: 85%超
- 中等症を含むと、予防効果は66%
ファイザー、モデルナのワクチンの有効性は95%程度と言われています。
それに比較すると効用が低いようにも思えますが、重症化予防に関しては、他のワクチンにあまり遜色のない効果があるとも言えます。
利点
有効性に関しては、若干ビハインドのあるジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチンですが、今後のワクチン普及に貢献する大きな利点もあります。
- 接種回数は一回
- 冷蔵保存可能
- 十分な量のワクチン配布が可能
接種回数は一回
ジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチンは一回の接種で完了します。
ファイザー、モデルナは二回接種が必要。二回目の接種までには、3週間から4週間、間隔を開ける必要があります。ワクチン接種をすでにした友人によると、かなりの倦怠感があったようなので、一回接種で済むのは体力的にも嬉しいことなのかもしれません。
冷蔵保存可能
ファイザー、モデルナのものは冷凍保存が必要です。一方、ジョンソン・アンド・ジョンソンのものは冷蔵保存ができるため、より安価に大量のワクチン配布を実現できる可能性を含んでいます。
十分な量のワクチン配布が可能
冷蔵保存が可能なこともあり、ジョンソン・アンド・ジョンソンはかなりの量のワクチン配布を予定しています。
具体的には、3月末までに米国内だけでも、2000万回分、6月末までに接種1億回分を提供する予定とのこと。
現在、該当者は主に、ニューヨークのジャビッツセンターなどで、予約をした上で、ワクチンを接種していますが、かなり予約が取りにくい状況と聞いていますが、この状況も一変する可能性があります。
実際、私の住まいの近所の薬局、ウォルグリーン(Walgreens)では、3月10日以降、60歳以上のシニア、教職関係者などのワクチン接種該当者は、ジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチン接種が可能、ということです。
身分証明書、保険証、雇用証明書を持参すれば、該当者はワクチン接種を受けられるようです。
私の近所のウォルグリーンでは、急ぐ必要がないくらい十分な数のワクチンが確保できているため、昨日の段階では、予約なしでワクチン接種が受けられるとアナウンスしていました。
しかし、ワクチン提供開始の本日、朝7時頃から人が殺到したようで、予約制に切り替えたようです。
朝の9時過ぎに様子を見に行きましたが、やはり列ができていました。
→情報が錯綜したようで、当日にワクチン接種をできた方もいたようですが、現在では予約ができない状況になっています。
まとめ
今日は、ニューヨークの新型コロナウィルスのワクチンに関する最新情報をご紹介しました。
今年こそは、夏頃に日本に一時帰国をしたい・・・と考えている方も多いのではないでしょうか。
現時点では、ニューヨーク州では、夏頃には全ての人がワクチン接種の対象となるとのことですが、ジョンソン・アンド・ジョンソンの新型コロナウィルスのワクチンも認可され、今後、より、スムーズにワクチン接種が可能な体制が整ってくれれば、帰国前にワクチンが受けられる可能性もあるように思います。
また、先日、CDC(Centers for Disease Control and Prevention=疾病対策予防センター)からは、ワクチン接種後は、マスクなしでも他人と接触も可能になるというようなガイドラインも発表されました。
ワクチン接種対象になっていない子供たちはどうするのかなど、まだまだ問題は山積みではありますが、マスクなし生活に戻れる希望が少しだけ見えてきました。
ぜひ、このまま、明るい希望が消えませんように・・・