カード社会のアメリカではなかなか活躍することがない硬貨ですが、ペニー(Penny、1セント)やクォーター(Quarter、25セント)は、まだ活躍する時があります。
こちらのブログで、ペニーは、旅行先などで記念硬貨を作るのに活用できることをご紹介しました。
今日は、アメリカ滞在記念としてもおすすめ、アメリカのステートクォーターについてご紹介します。
クォーターは、25セント。4枚あれば1ドルになる使いやすい硬貨なので、数枚はお財布に入れておいても便利です。
アメリカのクォーターの模様
通常のアメリカのクォーターの模様
通常、アメリカのクォーターは、表側に合衆国初代大統領のジョージ・ワシントン、裏側には頭の白いハクトウワシ(白頭鷲)の絵が描かれています。
ハクトウワシ(英語ではBald Eagle)は、北アメリカに生息し、強さを象徴する鳥として、アメリカの国鳥に指定されています。アメリカの国章やApollo 11のなどにも使用されています。
アメリカ50州のステートクォーター
ふと手にしたクォーターを見てみると、ジョージ・ワシントンの裏が、ハクトウワシではない、違う模様のクォーターが混じっていることがあります。それは、ステートクォーターである確率が高いです。
ステートクォーター(State Quarters)とは、アメリカ合衆国造幣局が1999年から2008年にかけて行った、50州25セント硬貨プログラム(The 50 State Quarters Program)の一環として発行されたクォーターのことです。
1999年から州が誕生した順に、5州ずつ、クォーターが発行され、50州それぞれの州の象徴となる模様と文言が刻まれています。
アメリカ領ソノマ、コロンビア特別区、グアム島、北マリアナ諸島連邦、プエルトリコ、アメリカ領ヴァージン諸島のクォーターも発行されています。
ステートクォーターは流通量が多いため、希少価値はないようですが、地域によってどのステートクォーターが流通しているかは差異があるようです。例えば、ニューヨークに住んでいるとニューヨーク州近郊の州のものはよく目にしますが、なかなか見つからない州のものもあります。
ステートクォーターには、それぞれの州の名前も書いてあるので、アメリカの50州の勉強にもなり、とても良い記念にもなります。

我が家のステートクォーターアルバム。

Arkansas(アーカンソー州)と・・・

Minnesota(ミネソタ州)がまだ見つかっていません。。

New York(ニューヨーク州)のステートクォーターに描かれているのは自由の女神、ニューヨーク州の形、”Gateway to Freedom”という言葉です。

Ohio(オハイオ州)のクォーターには、宇宙飛行士の模様と”Birthplace of Aviation Pioneers”という文言が刻まれています。二人の偉大な宇宙飛行士、アメリカ人として初めて地球の軌道を周ったJohn Glenn(ジョン・グレン)と、人類で初めて月面に降り立ったNeil Armstrong(ニール・アームストロング)の出身地がオハイオです。

色付けされたステートクォーターもあるようです。私は、たまたまUtah(ユタ州)のものが手に入りました。
アメリカ・ザ・ビューティフルクォーター
2010年からは新たに、アメリカ・ザ・ビューティフル25セント硬貨プログラム(America the Beautiful Quarters Program)として、各州の国立公園や美しい情景やモニュメントが刻まれたクォーターが発行されています。
このプログラムは2021年まで続く予定です。
新しいプログラムのクォーターは、まだあまり目にする機会がありませんが、ある日やたらときれいなクォーターがあると思ったら、America the Beautiful Quartersでした。
私が見つけたのはこちらの4種類です。
- Cumberland Island Quarter (Georgia):カンバーランド島国立海浜公園のクォーター(ジョージア州)
- War in the Pacific Quarter (Guam):太平洋戦争国立史跡公園のクォーター(グアム)
- Salt River Bay Quarter (U.S. Virgin Islands):ソルトリバー湾国立史跡公園・生態系保護区のクォーター(アメリカ領ヴァージン諸島)
- National Park of American Samoa Quarter(American Samoa):アメリカン・サモア国立公園(アメリカ領サモア)
America the Beautiful Quarters専用のコレクションブックもあります。 きれいなクォーターを見つけたら、このシリーズかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
まとめ
アメリカのステートクォーターをご紹介しました
ご紹介した通り、クォーターには色々な絵が描かれているので、集めてみると楽しく、アメリカ50州について知るきっかけにもなります。
全て集めると良い記念になるので、帰国していった私の友人たちもよく集めていました。
どうしても見つからない州のクォーターを集めるために、大量に銀行で両替したり、知人に聞いたり、最後の方は少し大変そうでしたが・・・・
我が家はのん気に集めているので、なかなか埋まりませんが、いつか50州、完成させたいです。
この記事へのコメントはありません。