ニューヨークの寒い冬。車のバッテリーが上がって、車が動かない!というトラブルが発生することがあります。車のバッテリーは寒さに弱いので、冬にトラブルが起きやすいようです。
我が家も今年、年始早々にバッテリートラブルに見舞われ、車が動かなくなりました。
日本では、路上の車トラブルの時に頼りになるのはJAF。アメリカでは、AAA(トリプルA)がJAFのような存在ですが、日本語対応可能なロードサービスや、クレジットカード保有者が受けられるロードサービスもあります。
今日は、急な車のトラブルのために知っておきたい、アメリカのロードサービスをご紹介します。
目次
AAA(トリプルA)
- ホームページ: https://northeast.aaa.com/
- サービス概要:正式名称は、American Automobile Association。通称、トリプルAと呼ばれています。アメリカ・カナダ全域で24時間365日対応。カナダでの名称は、Canadian Automobile Association (CAA)。プランは、金額とサービス内容により、ベーシック(Basic)、プラス(Plus)、プレミア(Premier)プランの3種類から選べます。プランにより、ID・個人情報漏洩防止のための監視サービス(ID Theft Monitoring)、家のロックアウト対応(Home Lockout)、パスポート写真撮影(Free Passport Photos)などのロードサービス以外の付加サービスも受けることができます。
- 提供可能な主なロードサービス:
- タイヤのパンク(Flat Tire)
- インロック・キー閉じ込み(Vehicle Lockout)
- バッテリー上がりのジャンプスタートと交換(Battery jump-start and Replacement)
- レッカー移動(Towing)
- ガス欠時の燃料配達(Fuel Delivery)
- 落輪時などの引き上げ(Winching)
- AAAのおすすめポイント:
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- 信頼のサービス網:AAAはいわば、日本のJAFのような存在であり、北米でロードサービスを提供する組織としては最大級の大きさです。会員数は6千万人に登り、北米の4家族に1家族がAAAの会員となっている計算となります(参照サイト:Driven to Success: AAA Membership is 60 Million Strong)。また、北米でAAAと提携している自動車修理工場は7,000店舗に及びます(参照サイト:AAA Approved Auto Repair Facility Locator)。
- 無料のアプリからも依頼可能:無料のAAAアプリから、ロードサービスの依頼したり、ロードサービス(作業者)がどれくらいで到着するかを確認することができます。英語でオペレーターに状況や依頼内容を伝える手間が省けるので便利です。アプリには、バッテリー交換が可能な場所と見積りを表示したり、最寄りの最安値のガソリンスタンドを表示する機能もあります。
- ホテルやレンタカー、ガソリンスタンドなどで割引(ディスカウント)サービスが受けられる:164,000以上の場所で割引サービスを受けることができます。例えば、レンタカーのHertzでは、AAAメンバーの場合、1日5ドル(最大20ドルまで)の割引が適用されます。Hard Rock CafeやRainforest Cafeでも、アルコール以外の飲食が10%の割引されるサービスがあります
- 短期旅行時は、JAF会員の特典利用できる:90日以内の短期の滞在の場合、JAF会員はAAAのサービスを受けることができます(アメリカ自動車協会(AAA)・カナダ自動車協会(CAA)のサービスについて)。
PREMIO(プレミオ)カーライフサポート
- ホームページ: https://www.pls.premio.com/carlifesupport/
- サービス概要:アメリカ・カナダ全域で24時間365日対応。プランは、金額とサービス内容により、ベーシック、エクセル、プライムプランの3種類から選べます。
- 提供可能な主なロードサービス:
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- タイヤのパンク(Flat Tire)
- インロック・キー閉じ込み(Vehicle Lockout)
- バッテリー上がりのジャンプスタート(Battery jump-start)
- レッカー移動(Towing)
- ガス欠時の燃料配達(Fuel Delivery)
- 落輪時などの引き上げ(Winching)
- PREMIOカーライフサポートのおすすめポイント:
- 電話での一次受付(窓口)が日本語対応:ロードサービスの依頼をする一次受付(電話窓口)が日本語対応可能です。車のトラブルの報告は英語では難しいですが、日本で説明ができ、的確なサポートを要請できるので安心です。実際に現地で対応してくれる作業員の方はアメリカ人なので、英語対応となりますが、必要に応じて通訳の手伝いをしてくれるようです。
- AAA(トリプルエー)のサービス内容と遜色がない:プランの詳細、AAAとのサービス・料金比較表はこちらから確認できます(料金プランとAAAとの比較)。AAAの価格は最新のものでないようですが、AAAのサービス内容と比較しても遜色はありません。
- 年間の利用回数に制限がない:ほとんどのロードサービスは、年に数回(平均4回程度)までと利用回数の制限がありますが、PREMIOでは年間の利用回数制限がありません。また、レッカー移動(Towing)に関しても、多くのロードサービスで制限マイル数がありますがPREMIOのプライムプランの場合、最寄りの修理工場へのレッカー移動は距離に制限なく無料となります(ただし、7日間以内の緊急出勤、作業依頼の場合、補償の対象外となるようです)。
PREMIOカーライフサポートを利用した感想:
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- 我が家はプレミオに加入しています。バッテリーが上がった際、依頼してから作業者が到着するまで、1時間30分程度でした。AAAの平均対応時間よりは長いかもしれませんが、現在はコロナの影響で作業者が少なくなっているかもしれないので、一概には比較できません。電話対応はとてもスムーズでした。
自動車保険会社が提供するロードサービス
GEICO(ガイコ)、Allstate(オールステート)、PROGRESSIVE(プログレッシブ)などの大手自動車保険会社もロードサービスを提供しています。
プランは様々ですが、自動車保険に上乗せする形だと、ロードサービス自体の費用(年会費)が安くなるのメリットです。
- GEICO:Emergency Roadside Assistance(年間14ドル)
- Allstate: Allstate Roadside Assistance(年間25ドル〜)
- PROGRESSIVE:Roadside Assistance(年間16ドル〜)
クレジットカード会社が提供するロードサービス
- Chase Sapphire Reserve: Roadside Assistance(クレジットカードの年会費550ドル。パンクやバッテリー上がりなどの標準的なロードサービスに対し、50ドルが補償されます。補償可能回数は年間4回まで。)
- Chase Freedom: Roadside Dispatch(クレジットカードの年会費0ドル。パンクやバッテリー上がりなどの標準的なロードサービスを一律の金額で受けることができます。)
- Visa: Road Dispatch(クレジットカードの年会費0ドルのものから対象。パンクやバッテリー上がりなどの標準的なロードサービスを一律の金額=2021年1月現在では69.95ドルで受けることができます。)
ロードサービスの代わり
ロードサービスに加入していない、ロードサービスの利用回数の上限を超えてしまった時に車のトラブルが発生した場合は、最寄りのガソリンスタンドや自動車修理工場に依頼をしましょう。
故障している車までの距離にもよると思いますが、通常、依頼をすればパンク修理、ジャンプスタートなどの対応は可能です。私の近所のガソリンスタンドでは、20ドルくらいでジャンプスタートをしてくれるようです。
正式に提供しているサービスではないようですが、Uberのドライバーが、8ドルから10ドルくらいで、ジャンプスタートのサービスをしてくれる場合もあるようです。
アメリカでは、Jump Starterを備えている家庭も多いようです。
まとめ
今日は、アメリカ生活で知っておきたいロードサービスをご紹介しました。
アメリカでは車が生活の一部になることが多いです。車を利用する頻度が多いほど、車にトラブルが起きる可能性も高くなります。
そんな時に頼りになるのが、ロードサービス。日本ではJAFが有名ですが、アメリカでもAAA(トリプルA)という有名なロードサービスがあります。他にも、日本対応可能なサービスや、クレジットカードや保険会社が付帯サービスとして提供するロードサービスもあります。
車の定期点検を行うのが一番大切ですが、パンクや、バッテリー上がりなど、急なトラブルに見舞われることがあります。頻繁に利用するサービスではありませんが、いざという時のために備えておきたいものです。
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