コロナウィルスの陰性やコロナワクチン接種を証明する『デジタルパスポート』。
一言にデジタルパスポートと言っても、PCR検査の陰性を証明するものや、コロナワクチン接種の完了を証明するものがあります。
現在は、各国や航空会社が様々なデジタルパスポートの導入を模索している最中なので、国際的な標準化にはまだまだ時間がかかりそうです。
米国連邦政府としては、プライバシーや差別助長の懸念からワクチンパスポートは連邦レベルでは導入しないと発表していますが、ニューヨーク州は米国で初めて、コロナワクチン接種完了を証明するデジタルワクチンパスポートを導入をはじめています。
今日は、コロナワクチン接種が完了していることを証明するニューヨーク州が採用したデジタルワクチンパスポート、Excelsior Pass(エクセルシオールパス) についてご紹介します。
Excelsior Pass(エクセルシオールパス)とは
- ニューヨーク州で採用されている、コロナワクチン接種完了を証明するためのデジタル証明書
- 使用は任意(強制ではない)
- 無料で利用可能
- コロナワクチン接種完了日の14日後から有効
- 現時点では有効期限は180日(その後、再取得可能)
私がコロナワクチンを接種をした大型会場では、各ブースのホワイトボードにエクセルシオールパスのアプリの情報が書かれていました。
注射を打ってくれた看護師さんも口頭で、エクセルシオールパスのことを説明してくれました。
基本的には接種完了から14日後から証明書のダウンロードが可能なようですが、10日くらい経過した時点で情報を入力すると証明書(デジタルワクチンパスポート)をダウンロードできました。
あくまでもコロナワクチン接種の完了を証明するデジタルパスポートであり、PCRの陰性証明や抗体検査の結果を表示するものではありません。
ちなみに・・・
- Excelsior=エクセルシオールは、日本語ではコーヒー屋さんの名前ですが、ニューヨーク州のモットーです
- Excelsiorはラテン語で、”Ever Upward”=より高く、という意味
- ニューヨーク州の紋章(Seal)にも記載されている言葉です
Excelsior Pass(エクセルシオールパス)の表示・入手方法
Excelsior Passの表示方法
アプリをダウンロードしてモバイル端末で表示する方法と印刷する方法があります。
Excelsior Passのダウンロード方法
基本的なダウンロード方法は以下の通りです。
- ウェブサイト経由の場合: Excelsior Passのページアクセス
- スマホなどのモバイル端末の場合: Apple App Store or Google Play Store にアクセスし、無料アプリをダウンロード
- 氏名、生年月日、郵便番号を入力し、[I’m not a robot]にチェック、もしくは質問に答える
- 最新のコロナワクチン接種日を入力
- コロナワクチン接種場所を選択
- 接種したコロナワクチンの種類を選択
- ウェブサイト経由の場合: [PRINT YOUR PASS]を選択すると、カード型のエクセルシオールパスが印刷可能
- スマホなどのモバイル端末の場合: QRコードが表示される
Excelsior Pass(エクセルシオールパス)が使える場所
現時点で発表されているエクセルシオールパスが使える場所は以下の通りです。
まだ、そこまで多くの場所で正式採用はされていないようです。
ただ、コロナワクチンカード(紙)を持ち歩くより手軽なので、ダウンロードして置いた方が便利かと思います。
- 結婚式などのイベント会場
- スポーツ観戦用の大きなスタジアムやアリーナ
- アルバニーにある屋内アリーナのTimes Union Center(タイムズ・ユニオン・センター)
- マンハッタンにある屋内アリーナのMadison Square Garden(マディソン・スクウェア・ガーデン)
- イベント、芸術や娯楽関連の施設
今までは上記のようなイベントに参加する場合、出席者は72時間以内に実施したPCRの陰性証明、もしくは6時間以内に受けた抗体検査の結果を提出する必要がありました。
今後は、それらの陰性証明の代わりに、コロナワクチン接種完了証明書(コロナワクチンカードやエクセルシオールパス)を提示することで入場可能となる場合があります。
あくまでも主催者の意向によるので、全てのイベントでコロナワクチン接種完了証明書があれば入場可能となるわけではありません。
小さな会場でのイベントなどの場合は、個別に主催者に確認する必要があります。
ニューヨーク州では、今週水曜日からコロナワクチン接種完了者は屋内でも、公共交通機関や学校などを除き、マスク着用の義務がなくなりました。
そのため、ワクチンを受けていれば、スーパーマーケットやレストランなどにマスクを着用しなくても入れるようになりました。
今後、もしかしたらこのような場所でもワクチンパスポートの提示が求められるのかもしれません。
まとめ
今日は、コロナワクチン接種が完了していることを証明するニューヨーク州が採用したデジタルワクチンパスポート、Excelsior Pass(エクセルシオールパス) についてご紹介しました。
私はまだダウンロードしただけで実際に使ってはいませんが、今後もしスポーツ観戦などに行くときには試してみたいと思います。