絶滅危惧種となっているモナークバタフライ(Monarch Butterfly)。
今年は我が家のミルクウィード(Milkweed)にも卵を産んでくれました!
初めての経験でしたが、モナークバタフライを育ててみました。
蛹になるまで約2週間、蛹から羽化するまでさらに約1週間の合計3週間という短い期間でしたが、羽化する瞬間も見ることができ、貴重な経験となりました。
そして、わずか5匹ではありますが、無事に羽化して、飛び立っていく姿を見送ることができました。
今日は、ミルクウィード(トウワタ)を植えて、モナークバタフライ(オオカバマダラ)を育てよう!〜前編 卵から幼虫〜 についてご紹介します。
モナークバタフライ(オオカバマダラ)とは
- モナークバタフライ(Monarch Butterfly): 日本語では、オオカバマダラ 。北米・カナダに生息し、寒い時期にはカリフォルニアやメキシコといった温かな地域へ渡りをする蝶。
鮮やかなオレンジ色が印象的なモナークバタフライは、アメリカ大陸を4,000キロ以上も移動する渡り蝶です。
一度見たら忘れないような美しい蝶で、アメリカでは子ども用の絵本などでもよく見かけますが、2022年7月には、ICUN(The International Union for Conservation of Nature:国際自然保護連合)によって、絶滅危惧種に指定されました。
モナークバタフライの幼虫はミルクウィード(Milkweed:トウワタ)を食べて成長します。
ミルクウィードには毒がありますが、モナークバタフライはその毒を体に取り込むことで、外敵から身を守っています。
近年の天候の変化や殺虫剤や除草剤の塗布によるミルクウィードの減少により、モナークバタフライの生息数は、ここ数十年で22%から72%も減少したと言われています。
モナークバタフライ(オオカバマダラ)の成長記録
卵
モナークバタフライ(オオカバマダラ)の幼虫はミルクウィード(トウワタ)の葉っぱを食べるため、モナークバタフライの成虫はミルクウィード の葉っぱの裏に卵を産みつけます。
ミルクウィードには、Common Milkweed、Swamp Milkweed、Butterflyweedなどの種類がありますが、私たちが植えていたのはSwamp Milkweedです。
花が咲く前の8月の終わり頃、ふんわりふんわりと優雅に飛ぶモナークバタフライが庭にやってきました。
かなり長い間、ミルクウィードの近くを行ったり来たりしていたその蝶が卵を産みつけてくれたようです。
私が卵を一つ見つけた後、息子がさらに三つ、発見しました。
幼虫
卵が産みつけられた葉っぱをちぎり、プラスチックの容器に移しました。
蓋はしてもしなくても良いようですが、蓋をする場合は、必ず一日一回は開けて、空気を入れてあげる必要があるようです。
白っぽかった卵が、数日すると黒っぽく変色しました。
そして翌日くらいには、小さな小さな芋虫が生まれました!
小さいながらも葉っぱを食べて、小さな小さなうんこもします。
最初の頃は葉っぱには穴があかないくらいのちょびちょびとした食べ方です。
幼虫たちはひたすら食べ続けるので、あっという間に大きくなります。
脱皮を繰り返しながらどんどん大きくなる幼虫たち。
3回目の脱皮が終わり、4センチくらいの大きさになったら、メッシュの虫かごになどに移してあげると良いようです。
葉っぱも一日一枚以上食べるようになるので、ミルクウィードの葉っぱを茎ごととってきて、水に挿して入れて置くと長持ちします。
幼虫が落ちてしまったら大変なので、水を入れたカップには必ずカップやラップなどで蓋をしましょう。
ちなみにミルクウィードは、その名前の通り、茎からミルクのような白い液体が出てきます。
モナークバタフライの幼虫はこの「ミルク」が大好きなようで、元気が無くなった時にこの「ミルク」を飲ませると元気になるらしいです。
まとめ
今日は、ミルクウィード(トウワタ)を植えて、モナークバタフライ(オオカバマダラ)を育てよう!(前編〜卵から幼虫〜) についてご紹介しました。
次の記事では、後編の幼虫たちがさらに成長し、蛹から蝶になる姿をお届けしています