絶滅危惧種となっているモナークバタフライ(Monarch Butterfly)。
今年は我が家のミルクウィード(Milkweed)にも卵を産んでくれました!
蛹になるまで約2週間、蛹から羽化するまでさらに約1週間の合計3週間という短い期間でしたが、羽化する瞬間も見ることができ、貴重な経験となりました。
そして、わずか5匹ではありますが、無事に羽化して、飛び立っていく姿を見送ることができました。
今日は、ミルクウィード(トウワタ)を植えて、モナークバタフライ(オオカバマダラ)を育てよう!〜後編 蛹から成虫〜 についてご紹介します。
モナークバタフライ(オオカバマダラ)の成長記録
卵から幼虫までの様子はこちらのブログでご紹介しています
蛹
体もうんこも大きくなり、4回目くらいの脱皮が終わった頃、上の方に登って、じっとして動かなくなります。
これが蛹になる準備を始めている合図です。
糸を出してぶら下がり始めてしばらくすると、蛹に変身します。
始め、蛹の色はきれいな黄緑色です。
一週間から10日くらいすると、蛹の色は黒っぽくなります。
蝶
蛹の色が黒っぽくなったら羽化が近いです!
ぜひ目を離さずに観察をして見てください。
蛹がプルプルと震え出したら、蝶が出てくる合図です。
蛹から出てくるのは一瞬なので、この瞬間を捉えるのはなかなか大変でした。
こちらがモナークバタフライが羽化する貴重な瞬間です。(速度は速くしてあるので、実際はもう少しゆっくり出てきます。)
無事に羽化した後は、しばらくは羽を乾かすためにじっとしたり、歩いたりします。
5時間くらい経ったら、飛び立つ準備ができるようで、羽をパタパタし始めます。
羽化から5時間〜24時間の間にお外に放してあげるのが良いようです。
始めは飛ぶのが怖いのか、外に出してもゆっくり歩いていますが、準備が整うと、自ら飛んで行きます。
飛び立つ前は、人間の指や洋服の上を歩いてくれることもあります。
なんだか懐いてくれているようで、嬉しくなりました(飛んで行ったらもちろん帰ってきてはくれませんが・・・)。
まとめ
今日は、ミルクウィード(トウワタ)を植えて、モナークバタフライ(オオカバマダラ)を育てよう!〜後編 蛹から成虫〜 についてご紹介しました。
アメリカの学校では、Painted Lady Butterfly(ヒメアカタテハ)の成長の様子を観察することが多く、幼虫や餌などがセットになったキットも売っていますが、家にミルクウィードを植えたら、キットを買わなくても蝶の成長を観察できるかもしれません。
毎日観察する中で、幼虫たちがうんこを口でくわえてポイっとしたり、葉っぱを取り合うかのように頭で頭突きしあったりする、面白い場面も見ることができました。
最初は芋虫を触ることができなかった長男も、数週間お世話をしている間にすっかり可愛くなったようで、芋虫をつかんだり、手に乗せたりすることができるようになりました。
短い間ではありましたが、生き物を飼うことで、子どもたちは色々なことを感じ、学んでくれたようです。
完全変態の蝶の成長を間近で見ることは、子どもの好奇心を大いに刺激し、昆虫や生き物に興味をもつきっかけとなってくれます。
興味がある方は、ミルクウィードをお庭に植えてみてはいかがでしょうか。