アメリカで子育て

英語でサナギは何という?アメリカのキンダーガーデンで学ぶ、Chrysalis、Cocoon、Pupaの違い

英語でサナギって・・・実はいろいろな言い方があるってご存知でしたか?

幼稚園で息子がチョウの幼虫をもらって来たとき、説明書には幼虫は“Chrysalis”に変身してチョウになると書いてありました。

エリック・カール氏の”The Very Hungry Caterpillar”(『はらぺこあおむし』)では、はらぺこあおむしは”Cocoon”に変身してチョウになります。

テントウムシについての英語の絵本を読んでいたところ、成虫になる前のテントウムシは“Pupa”に変身すると書いてありました。

アメリカのキンダーガーデンに通う6歳の息子は、先日、英語のサナギ(Chrisalis、Cocoon、Pupa)の違いを学校で学んできたようで、誇らしげに教えてくれました。

今日は、英語でサナギ(蛹)は何という?Chrysalis、Cocoon、Pupaの違い をご紹介します。

英語でサナギ(蛹)は何という

英語でサナギは?と言われると、Chrysalis、Cocoon、Pupaという言葉を思いつく方が多いと思いますが、それぞれの単語の意味は異なります。

ここでは簡単に違いをご説明したいと思います。

英語の”サナギ”の違いは?
  • Chrysalis(クリサリス)=ガとチョウのサナギの状態、またサナギの殻のこと
  • Cocoon(コクーン)=一般的にはガのマユ(繭)のこと
  • Pupa(ピューパ)=サナギの状態の昆虫のこと

Chrysalis(クリサリス)

一般的に英語では、チョウのサナギは”Chrysalis”と呼ばれます。

Chrysalisとは
  • a moth or butterfly at the stage of development when it is covered by a hard case, before it becomes an adult insect with wings, or the case itself(Cambridge Dictionaryより引用)

 

つまり・・・

チョウ、もしくは、ガの成長過程で、羽を持つ成虫になる前の硬い殻に覆われている時期(サナギの状態)のこと。

もしくは、その殻自体のことをさします。


Cocoon(コクーン)

Cocoonとは
  • the covering made of soft, smooth threads that surrounds and protects particular insects during the pupa stage as they develop into adult form(Cambridge Dictionaryより引用)

 

つまり・・・

柔らかく滑らかな糸でできた、蛹の状態の昆虫を守る覆い(カバー)のこと。

カイコがガになる過程で作られるマユ(繭)をさすことが多いようです。


Pupa(ピューパ)

Pupaとは
  • an insect in the stage of development after it has been a larva and before it becomes an adult, during which it is contained in and protected by a hard covering and does not move(Cambridge Dictionaryより引用)

 

つまり・・・

幼虫の後、成虫になる前の成長過程で、硬い殻に覆われて動かない状態にある昆虫、サナギのこと。

息子の学校では、Butterfly(チョウ)はChrysalis、ガ(Moth)はCocoon、Other insects(その他の昆虫)はPupaになると教わったようです。

『はらぺこあおむし』のチョウがCocoonから出てくる理由

Chrysalis、Cocoon、Pupaの違いに気がつくと、『はらぺこあおむし』(”The Very Hungry Caterpillar”)を英語で読んだことがある人は、おそらくある疑問を持ちます。

あれ?チョウだったら、Cocoonではなくて、Chrysalisから出てくるのでは・・・?

科学的な本をたくさん書いているエリック・カール氏はCocoonとChrysalisを間違えたのだろうか・・・?

この質問の答えは、エリック・カール氏の公式ホームページに記載されていました。

マユになるチョウは珍しいようですが、Parnassian(パルナシウス属)のチョウは、マユを作り、マユからチョウになるそうです。

日本でも見られるウスバシロチョウなどがこの仲間。

しかし、彼が科学的な根拠よりも大切にしたかったのは、自分の詩と感性。

エリック・カール氏の描くあおむしは、ペロペロキャンディやアイスクリームを食べるくらい変わっていて、普通のあおむしではありません。

だから、マユから出てきたとしてもなんの不思議もないのです。

はらぺこあおむしの飛び出す絵本のサナギ(Cocoon)!大きくて大迫力!

 

そして、彼が”Cocoon”という言葉を使ったのにはもう一つ、興味深い理由があります。

小さい頃、彼の父親は、心を開いて自分の周りの世界を見てごらん!受け入れてごらん!という意味で、

『エリック、自分のマユ(Cocoon)から出ておいで』

とよく言ったそうです。

エリック・カール氏にとって、“Cocoon”という言葉は”Chrysalis”には代え難い、大切な言葉だったのです。




テントウムシのサナギはPupa

庭のBlack-eyed Susan(アラゲハンゴンソウ)の葉の裏にいつの間にかいた、テントウムシのサナギ!

こちらは、英語では”Pupa”です。

このPupaは、数日後、無事にテントウムシに変身して飛び立っていきました。

Pupaから出て来てしばらくは、同じお花の葉っぱや茎の上をひたすら行ったり来たり。

飛び立つための準備運動でもしていたようで、とても可愛らしかったです。

無事にサナギからテントウムシが出て来ました!

ナミテントウというテントウムシのようです。

 

ちなみにアメリカではテントウムシはアブラムシを食べてくれる益虫として重宝されています。

ガーデンショップだけでなく、なんとAmazonでも生きたテントウムシが売っています。



まとめ

今日は、英語でサナギ(蛹)は何という?Chrysalis、Cocoon、Pupaの違い をご紹介しました。

息子がアメリカの学校に通い始めてから、親としても勉強になることがたくさんあります。

9月からは長男はファーストグレード、いわゆる1年生になります。

今度はどんなことを学んでくるのか、楽しみです。


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