アメリカでも猛威をふるっている新型コロナウィルスのデルタ株。
教育機関で働く職員や子供たちをコロナから守るための方策の一つとして、ニューヨークではチャイルドケアなどの学校・保育施設の屋内でのマスクの着用が必須となりました。
これにより、保育園や幼稚園のような場所でも、2歳以上の小さな子供たちのマスクの着用が”推奨”から”必須”となります。
今日は、ユニバーサルマスクが推進されるニューヨーク!2歳以上も学校でのマスク着用が必須に についてご紹介します。
2歳以上もマスク義務化へ
“ユニバーサルマスク”とは、コロナの症状がなくても、ワクチン接種済みであっても、屋内では全員がマスクを着用すること。
ニューヨーク市のデブラシオ市長もニューヨーク州のホークル州知事もユニバーサルマスクを推奨しています。
2021年9月15日、ニューヨークのキャシー・ホークル州知事は、新たなユニバーサルマスク化の方針を発表しました。
- チャイルドケアなどの学校・保育施設の屋内において、医学的に着用不可である場合を除き、2歳以上の子供を含め、全員のマスク着用を必須とする
翌日には関係各所に通達が出たようで、息子が通うプレスクールからも2歳以上の子供たちもマスクが必須となること、ワクチン接種済みであっても送迎時にはマスク着用を徹底して欲しいという旨のEメールが届きました。
ニューヨーク州では、9月初旬に、Pre-Kから12年生が通う学校に対して、ワクチン接種の有無に関わらず、職員、生徒、訪問者を含め、屋内でのマスク着用を求めるガイダンスを発表しています。
アメリカの子供たちのコロナ感染率
デルタ株の蔓延に伴い、7月に入り、全米の多くの場所で子供の感染者数が増加しているようです。
州により、集計しているデータの子供(Children)の年齢が異なるようですが、米国小児科学会(AAP:American Academy of Pediatrics)のレポートの概要は以下の通りです。
- パンデミックが始まってから累計530万人近い子供たちが新型コロナウィルスの検査で陽性となっている
- 先週、子供で陽性が確認されたのは24万3千件で、パンデミックが始まって以来、2番目に多い数字である
- 子供の感染者数は夏には減少傾向にあったが、現在は急激に感染が拡大しており、過去2週間の陽性件数は約50万件にのぼっている
今までは、小さな子供が通う学校や施設でのマスクの着用は強く推奨されていたものの、必須ではありませんでした。
まだ小さい子供たちに長時間マスクをつけさせるのは抵抗がある保護者もいて、学校には様々な意見や懸念が寄せられているようです。
息子たちのことを思い出しても、2歳の時は本当にまだ幼く、イヤイヤと自我を出す時期でもあります。
マスクをしていることで、大切な発語や発音の発達にも影響が出てしまうのではないかというような心配もあるかと思います。
自分の子供が2歳だったら・・・と考えると非常に難しい問題です。
しかし、コロナの感染を防ぐための方策は、他者との距離をとるか、マスクをするか、ワクチンを接種するかしかない現状では、ワクチン接種ができない年齢の子供たちのマスク着用の義務化はやむを得ない判断なのかもしれません。
まとめ
今日は、ユニバーサルマスクが推進されるニューヨーク!2歳以上も学校でのマスク着用が必須に をご紹介しました。
日本でも、未就学の子供たちの感染が増えていて、保育園や幼稚園に通っている子供たちが子供らしくないくらい行儀よくご飯を食べているという記事も目にしました。
とても遣る瀬無い状況ですが、今はとにかく自分たちができる感染対策をすること、それに尽きるかと思います。
子供たちに明るい未来が届けられますように。