アメリカでは、9月からファーストグレード(1年生)になった長男。
日本では、来年4月からいよいよ小学1年生です。
平仮名や片仮名、簡単な漢字練習はしていますが、特にうまくなって欲しいと思っているのが日本語の音読。
家庭での会話が日本語ということもあり、今のところ、日本語での日常会話には特に苦労はしていません。
しかし、日本語の音読はなかなか難しいようで、新しい本を読ませると「わ・た・し・は・・・」というように、一文字一文字音を読む感じで、正しいイントネーションで流暢に読むことができません。
3、4歳の頃から平仮名を覚え始め、日本語の簡単な本を読むようにはなりましたが、音読や読書に関しては、英語の方が得意なようで、日本語の好きな本はどちらかというと暗唱している感じです。
そんな息子の日本語の音読のスキルアップを図るため、夏に一時帰国した際に、購入してきた本があります。
今日は、日本帰国時に買っておきたい!小学生の音読練習におすすめの「よみとく10分シリーズ」 をご紹介します。
10分で読めるお話、「よみとく10分シリーズ」
「よみとく10分シリーズ」とは
- 学研から発売されている「10分で読める」短編作品集
- 小学校1年生から6年生の学年別に、「10分で読める物語」、「10分で読める名作」、「10分で読める伝記」、「なぜ?どうして?かがくのお話」などのシリーズがある
おすすめポイント
- 一話が短く、読みやすい
- 縦書きの文章を読む練習になる
- 学年に応じたレベルになっている
一話が短く、読みやすい
小学校1年生向けのものの場合、一話の長さは、6〜10ページくらい、長いものでも20ページ以内のお話になっています。
朝学校に行く前や、夜の寝る前に少し時間を作れば読むことができる長さなので、毎日の音読練習にぴったりです。
「10分で読める名作」や「10分で読めるお話」には、詩も2作品ずつくらい含まれています。
詩は、2〜3ページ程度と短く、リズミカルな文章で読みやすいので、時間がない日には詩の作品を読むのもおすすめです。
アメリカの学校ではPoemをよく読むので、日本の詩も同じように韻を踏んだり、言葉遊びがあるということに気づいたようで、楽しそうに読んでいます。
植物好きの息子は、「10分で読めるお話 一年生」の『たんぽぽのたび』というお話が特に気に入ったようで、何度も読んでいます(初めて読んだ時は、寂しさや嬉しさなど、色々な感情が湧いてきたようで、号泣していました・・・)。
「10分で読める名作」の中のお話は知らないものがほとんどでしたが、教訓があったり、心が温まったり、子どもと一緒に学べるお話がたくさん載っています。
「なぜ?どうして?かがくのお話」には、子どもが思わず聞いてきそうな、身近な疑問に対する答えが丁寧にわかりやすく書いてあります。
かがくのお話シリーズは、挿絵も多く、一つのトピックが2ページ程度と短いので、まずはこちらから読む練習を始めるのも良いと思います。
音読の練習をしながら、知識も習得できる、一石二鳥の本です。
縦書きの文章を読む練習になる
「よみとく10分シリーズ」の文章は縦書きなので、日本の国語の教科書などを読むための練習にもなります。
アメリカ育ちの子どもたちは、日本育ちの子どもと比較すると、平仮名や漢字などの日本語を目にする機会も、縦書きの読み物に触れる機会も圧倒的に少ないです。
そのため、小学校に上がる前後で意識的に練習しておきたいのが、縦書きの日本語を読むということ。
日本で生活していると、新聞、広告や看板、手紙など、ふとした時に縦書きのものを目にしますが、アメリカで生活をしていると、目にする文字はほぼ横書き。
小さい頃から日本語の絵本も読み聞かせしており、簡単な絵本を子どもたちも読んでいますが、絵本の文章もほぼ横書きです。
そのため、平仮名や片仮名を読めることができても、小学校で使う教科書のような縦書きの文章を読むのは、アメリカ育ちの子どもたちにとっては至難の技。
「よみとく10分シリーズ」は、縦書きの文章に慣れさせたいという時にもおすすめです。
学年に応じたレベルになっている
学年ごとにシリーズ化されているので、難易度が分かりやすく、選びやすいです。
小学校1年生向けのものでは、1年生で習う漢字が使われているようなので、学年に応じた漢字を学ぶ良い機会にもなります。
(時々、もう少し上の学年で習う漢字も入っているようです。)
物語だけでなく、科学のお話や伝記、怖いお話などもあり、子どもの興味に応じて選べるのも嬉しいポイントです。
まとめ
今日は、日本帰国時に買っておきたい!小学生の音読練習におすすめの「よみとく10分シリーズ」 についてご紹介しました。
在米の日本人の子どもたちは、学校が始まると英語に触れる機会が一気に増えるので、会話は日本語の方が得意でも、読み書きは英語の方が簡単と感じることが多いようです。
特に、音読や漢字は定着させるのが難しく、日々の積み重ねが大切であると感じます。
とはいえ、現地の学校でも毎日宿題があり、毎日の読書が推奨されているので(息子の学校の場合、小学校1年生は毎日15分の読書)、なかなか日本語の勉強時間を取ることができません。
「よみとく10分シリーズ」は少しずつ読むことができ、興味深い内容のものが多いので、忙しい毎日を過ごしている子どもたちにもおすすめです。