アメリカを知る

 

/更新日:2021.11.6

マスクなしの人が増えてきた?No Mask, No Entryのサインが消えたニューヨークの様子

CDCが新しく発表した暫定的勧告によると、コロナワクチン接種完了者は、混雑する場所をのぞいて、屋内・屋外ともにマスクを外しても良いとのこと。



  • CDC(Centers for Disease Control and Prevention)=日本語では疾病対策予防センターなどと訳されている、米国国内外における人々の健康と安全の保護を主導する立場にある連邦機関
  • CDCホームページ – When You’ve Been Fully Vaccinated

 

バイデン米大統領、クオモ ニューヨーク州知事もCDCのガイドラインに沿う意向を示しています。

CDCのホームページには、コロナワクチン接種完了者はパンデミック前のような活動を再開することができる、という文言まであります。

新型コロナウィルスが流行し始めた昨年から、世界中の誰もが夢見る世界、パンデミック前の世界。

果たして実現するのでしょうか。

今日は、マスクあり?なし?マスク着用規制が緩和されてからのニューヨークの様子 をご紹介します。

ワクチン接種者完了者に対するマスク着用義務の緩和

2021年5月19日から、ニューヨーク州ではワクチン接種完了者は屋外・屋内でもマスクを着用しないという選択も可能となりました。

ワクチン接種完了者同士の場合、6フィートの距離の確保も不要とのこと。

ニューヨーク州保健省としては、ワクチン接種完了有無が定かではない屋内では、マスク着用を強く推奨しています。

また、以下のような施設では依然としてマスク着用が必須となります。

マスク着用が必須な場所・施設
  • 幼稚園から12歳までの学校
  • 公共交通機関
  • ホームレスシェルター
  • 矯正施設
  • 高齢者施設
  • 医療機関


ロングアイランドの町の様子

私が住んでいるのはニューヨーク郊外、ロングアイランドの小さな町。

マスク着用規制が緩和されてからの町の様子をお伝えします。

町の変化
  • No Mask, No Entryのサインが消えた 
  • 屋外ではマスクなし派が圧倒的多数 
  • 屋内では依然としてマスク派が多数
  • 子供たちにも”No Mask”の権利を!という訴えも

No Mask, No Entryのサインが消えた 

今ままではどんな屋内施設でも入り口にもあった、”No Mask, No Entry”『中に入る場合はマスク着用が必須』というような看板。

近所のターゲットでは、マスク着用義務が緩和された日から看板がなくなりました。

図書館や郵便局では”Face covering (masks) required…” という文言から””Face covering (masks) recommended…” という文言に変わっていました。

屋外ではマスクなし派が圧倒的多数 

屋外ではマスクを外している人がとても増えました。

複数人で散歩したりしている場合もマスクをしていないことが多いです。

ウォーキング、犬の散歩、ランニング、サイクリング、公園、ビーチなどでは、8割方の人はマスクなしという感じです。

また、ワクチンを接種していない小さな子供たちも、公園などではマスクを外しているのを見かけるようになりました。

増加しているヘイトクライムの影響もあってか、アジア人はマスク着用者が若干多い印象を受けます。

マンハッタンに住んでいる方に聞いた話ですが、シティには観光客のような雰囲気の人たちも増えているそうです。

また、かなりの大人数でマスクをしていない人たちが街を闊歩していることもあるとか。

屋内では依然としてマスク派が多数

レンストラン、スーパーなどの小売店、図書館などでは、まだ従業員・職員はマスクを着用しています。

屋内施設の利用者も、8割〜9割方はまだマスクを着用している感じです。

多くの小売店では、5月19日以降マスク着用に関するポリシーが見直され、ワクチン接種完了者はマスクなしでも入店可能となっています。

ただし、レストランやスーパー、職場でも、オーナーや雇用主がマスク着用を求める場合は、マスクが必要となります。



 

現時点では、屋内に入る場合、特定のイベント以外ではワクチン接種完了の証明書やワクチンパスポートの提示を求められることはありません。

そのため、本当にワクチン接種が完了した人たちだけがマスクを外しているのか?!という懐疑的な部分もあり、マスクを着用している人が多いと思われます。

子供たちにも”No Mask”の権利を!という訴えも

ワクチン接種は完了しましたが、子供たちと歩くときは自分も極力マスクを着けるようにしています。

大人だけがマスクを外していることに違和感を感じる人も多いようで、子供の学校でのマスク着用義務をなくすような訴えも見かけるようになりました。

ニュースになっているのは私たちの町のことではありませんが、私の住むコミュニティにも同じような訴えを郡の責任者にしよう!と呼びかけている人がいます。

アメリカの学校はあと1ヶ月で修了となりますが、夏にはサマーキャンプに参加する子供たちも多いので、これからもこのような要望が出てくることが予想されます。

まとめ

今日は、マスク着用規制が緩和されてからのニューヨークの様子 をご紹介しました。

これからも白熱しそうなマスクあり・なし論争。

人が少ない公園などでは、私もマスクを外すことが増えました。

久しぶりにマスクなしで歩く外は、気持ちが良い!

小さな子供たちにワクチン接種をさせるかさせないかは別として、子供たちにも一刻も早く、堂々とマスクを外して外で遊べるようにしてあげたい・・・と無力ながら願うばかりです。


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